481話です ページ24
モスカの足に搭載されたジェットエンジンが唸りを上げたと思ったら、一気に恭弥さんとの距離を詰めた。
低空飛行で迫るモスカ。その手から炎を帯びた銃弾が数発発射された。砂煙が舞い中、視界が不良になる。しかし、どが、ばきっという音が聞こえてくるので恭弥さんの攻撃が当たったのだろう。
砂煙が晴れたと同時に視界に映り込むは地に伏せたモスカと清々しいほどに余裕そうな恭弥さんの姿だった。
モスカの腕は破壊され、頭はトンファーで殴られたのだろう、凹みがある。そして一拍置かずにモスカは爆発した。
それはまさに一瞬の出来事で、あんぐりとしている私達に対し、恭弥さんは何も言わずにカチリと雲のボンゴレリングを一つに嵌めた。
これいらないとチェルベッロの掌にリングを落とすと彼女の横を通りすぎ、ヴァリアーがいる方へ一歩近付く。そしてXANXUSに目を向けたと思いきや、おりてこいと告げた。
「そこの座ってる君。サル山のボス猿を咬み殺さないと帰れないな」
なんて挑発的に笑う恭弥さんに私は口角を引きつらせ頭を抱えた。
流石戦闘狂、XANXUSがヴァリアーの中で一番の実力者だと察し最初から目をつけていたらしい。
戦闘が終わったのだからさっさとそんな危ないところから出てしまえばいいというのに。地雷がそこらかしこに埋まっているとチェルベッロの説明を聞いていなかったのだろうか。
それに何故だろう。途轍もなく嫌な予感がしてならない。
「恭弥さん」
ポツリと彼の名を呼んだ時だった。XANXUSさんが突然恭弥さんに向かって飛び蹴りをかましたのは。
もちろん恭弥さんはトンファーで防いだ。と同時にハラリと学ランが地面に落ちる。
だんっと華麗に着地を決めるXANXUSさんは「足が滑った」とわざとらしい言葉を吐く。
「だろうね」
「ウソじゃねえ」
XANXUSが言うと地雷の警告音が鳴り響いた。バッと避けると同時に地雷が爆発する。
「そのガラクタを回収しに来ただけだ。オレ達の負けだ」
「ふぅん。そういう顔には見えないよ」
ダッと駆け出す恭弥さんはトンファーを振るうが紙一重に躱さられる。どちらかが30m圏内に入ったのかガトリングが反応し連発した。
「ちょっ。どうしよ、ユキ！！兄さんがXANXUSと戦い始めちゃった！！？」
「どうしようと言われましても……貴女が止めればいいじゃないですか」
「む、無理無理無理！！何言ってるのユキ！！戦闘好き兄さんだよ！？実力的に彼の下である私が止められるわけないじゃない！！」
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夜野兎(プロフ) - さにー☆彡さん» コメントありがとうございます！！いえいえこちらこそ返信遅れてすみません！！はい、これからも頑張ります！！ (2019年5月12日 7時) (
レス) id: 3e9e57d427 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - 続編おめでとうございます！！お祝い遅れてごめんなさい！！いよいよリング戦も佳境に入ってきますね！これからも頑張って下さい！！ (2019年5月9日 7時) (レス) id: 6034bec340 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2019年5月5日 0時
