346話です ページ7
ペコリとお辞儀するイーピン。どうやら彼女にお礼を言ったみたいだ。中国語はわからなくてもイーピンの感謝の気持ちが伝わったのか笹川さんはニコッと笑う。
そして彼女も何かを買ってこちらにやってきた。そして近くにある椅子をこちらに向け腰を下ろす。
手に持つ飲み物を一口飲んで息をついた後、笹川さんは「私ね」と話し始める。
「ツナ君が黒曜から戻ってきた時ホッとしたんだ」
「え?」
「もっと恐い感じになっちゃうかと思ったけどツナ君はいつものツナ君でなんかホッとしちゃった」
ホッとしたような安堵したような笑みを浮かべる笹川さんにツナは頰を赤らめる。
さて、そろそろ恭弥さんがいる応接室へと向かうとするか。……そうメールで送ったしな。
綾、と名を呼ぼうと私は綾の方を見ると険しい表情を浮かべてどこかを見ていた。
「……綾?」
名を呼ぶと同時に聞こえる爆発音。その爆発音は徐々に近付き…そして……
ドゴォ!!!
近くにあるビルの玄関屋根が突如爆発した。
「な…何!!?」
ガタリと立ち上がる私とツナは爆発した方向に顔を向ける。ガキンという金属音と共に小さな影がこちらに飛んできた。その影はどんどんと大きくなっていきツナにぶつかる。
「ぎゃああっ」
叫ぶツナは避けることが出来ずその影…もとい人間と共にぐしゃあっと地面に滑り込んだ。
「す…すみませ…!!」
咄嗟に謝る影……もとい亜麻色の髪をした少年はツナを見て目を見開く。
「いててて」
「おぬし……」
時代遅れのその一言にツナは「21世紀に…おぬし…?」と呟いた時、騒ぎを聞きつけた獄寺さんと山本さんがやってきた。
「ゔお"ぉい!!なんだぁ?外野がゾロゾロとぉ。邪魔するカスはたたっ斬るぞぉ!!」
という大きな声がここまで聞こえてきた。銀髪ストレートの長髪男だ。彼の手には刀が付いていた。
「ひいっ何なのあの人〜〜!!?すんげーやばいよ!!」
たしかに……彼の纏う雰囲気といい、彼の持つ剣といい……一般人ではないのは確かだ。しかも白昼堂々剣を振り回すなんて……警察が来ても可笑しくは無い。
「ユキ」
剣を振るう度にえぐれる地面を見つつ、眉を寄せていると綾が私の名を呼んだ。
「一刻も早くここから離れよう。彼奴はやばい」
「……綾が言うほどあの方は強いのですか?」
「強いなんてもんじゃないよ。彼奴は人を何人も殺してる気がする。少し、血の匂いがするから」
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夜野兎(プロフ) - れみさん» 返信が遅れてすみません。はい、そう言っていただけるととても嬉しいです!!か、体の心配までありがとうございます。 (2017年12月28日 13時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
れみ - 最新ふぁいと いつも楽しく読ませてもらってます 冬は冷えますのであまり無茶してはいけませんよ(なんかすみません)それでは|彡サッ! (2017年12月27日 23時) (レス) id: be7423b8a5 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - kopannda37さん» あ、ありがとうございます!!なんか褒められると照れます。ではプレイリストの方に掲載しておきますね!! (2017年12月15日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
kopannda37(プロフ) - 夜野兎さん» 大丈夫です!夜野兎さんのキャラ付けあっての彼女達だと思うので、凄い尊敬です(*^^*) (2017年12月15日 1時) (レス) id: 03deced410 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - kopannda37さん» あ、あの。イラストは掲載してもよろしいでしょうか? (2017年12月14日 7時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜野兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2017年12月11日 0時