344話です ページ5
「あれ?弟君?さっき家出たばかりだよね?忘れ物でもした?」
「ううん。違うんだ、ちょっと二人に言いたいことがあって」
「言いたいこと?」
「うん。あのさ。これからみんなで遊びに行くことになって。よかったら一緒にいかな」
「行く!!」
ツナの提案に綾は一も二もなくその言葉に飛びついた。目を輝かせながら。よかったとホッとするツナに私は頭を抱える。
こんな状況でなければ補習をサボるなんてとツナに指摘していたと思う。しかし今はそうも言ってはいられない状況なのだ。全くツナめ、余計なことをしてくれた。
もうこうなったら綾は後で彼のもとへ連れていこう。ため息を吐く私は恭弥さんにメールを送った。
***
「アホとバカは呼ぶなって言ったのに」
「誰のことですか!!?」
「ん?馬鹿って私のこと?ねえ、私のことですか?」
獄寺さんの言葉に三浦さんと綾が反応する。
「てめぇ以外に誰がいんだよ」
「あ。今カッチーンときたわ。殴っていい?兄さん直伝だからいったいよぉ?」
「綾、軽はずみに殴る蹴るなどの暴行行為はしないでくださいね。ここには笹川さんや三浦さんがいらっしゃるんですから」
「命拾いしたね、獄寺君」
「んだと、ゴラァ!!」
「ん?何?やるの?売られた喧嘩は買うよ?」
喧嘩腰になる獄寺君と綾をまあまあと私とツナは宥める。全くこの二人は仲がいんだか悪いんだか。
「おいツナ」
とここでリボーン先生が笹川さんを見て頰を緩めているツナの名を呼ぶ。
「さぼった分の補習の勉強は帰ったらネッチョリやるからな」
「ネッチョリやだーーー!!」
リボーン先生の言葉を聞き青ざめツナは叫んだ。叫ぶな、ここで。ただでさえこんな大所帯で目立っているというのにさらに目立つではないか。
「僕 ゲームセンター行きたい!!」
「おっ。勝負すっか?」
「負けねーぞコラ!!」
「じゃあ私は近くのスーパーで飲み物買ってくるわ」
「私は綾だけでは心配なのでついていきます」
「ん?私、迷子になんてならないよ?」
「そんなこと知ってますよ。この遊びが終わったら即座に連れていきますからね」
どこに。とはあえて言わない。けれど私の示す言葉が綾には通じたのだろう。口を尖らせながら「はーい」と言った。
「仕方ないなぁ。連れて行かれますよーだ」
「誰のせいでこうなっていると?」
「私です。ごめんなさい」
ギロリと睨むと綾は頭を下げた。全く。とため息を吐く私は彼女の手を掴んだ後、歩きだした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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夜野兎(プロフ) - れみさん» 返信が遅れてすみません。はい、そう言っていただけるととても嬉しいです!!か、体の心配までありがとうございます。 (2017年12月28日 13時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
れみ - 最新ふぁいと いつも楽しく読ませてもらってます 冬は冷えますのであまり無茶してはいけませんよ(なんかすみません)それでは|彡サッ! (2017年12月27日 23時) (レス) id: be7423b8a5 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - kopannda37さん» あ、ありがとうございます!!なんか褒められると照れます。ではプレイリストの方に掲載しておきますね!! (2017年12月15日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
kopannda37(プロフ) - 夜野兎さん» 大丈夫です!夜野兎さんのキャラ付けあっての彼女達だと思うので、凄い尊敬です(*^^*) (2017年12月15日 1時) (レス) id: 03deced410 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - kopannda37さん» あ、あの。イラストは掲載してもよろしいでしょうか? (2017年12月14日 7時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜野兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2017年12月11日 0時