357話です《NO視線》 ページ20
双子の後ろ姿を見つめる家光はニッと笑い頰を緩めた。
「見ろ友よ。あれが俺の倅達だぜ…大きくなっちゃってな」
「知ってるぞ」
音もなく塀の上に現れたのはリボーンだった。得意げに笑うリボーンに家光はリボーンがいる塀におっかかる。
「オレが一年半面倒見てきたんだからな」
「ありかとよ。感謝してるぜ」
「ツナ達にはお前のことバラさないのか?」
「いつでも言う準備は出来てんだが上手くいかなくてな〜〜〜」
背伸びをしてリボーンに背を向ける家光は玄関へと向かう。
「ま、なるようになるだろ!結局自分で配るもん配っちまったし。奈々〜〜〜♡メシーーー!!」
「……」
愛する妻の名を呼んで家光は玄関扉の向こう側へと消えた。そんな彼の後ろ姿を見つつリボーンはポケットに手を突っ込む。
そしてあるものを取り出して眉を寄せた。その手にはチェーンと風のハーフボンゴレリング。そう、ユキの部屋の机の上にあったものだった。
「……」
彼は無言で風のハーフボンゴレリングを見つめていた……その時、突如強風が吹き荒れた。
数秒ほどで強風は止んだがコオォと光を放つ黄色のおしゃぶりにリボーンは笑う。
「まさかお前がここにくるとは思わなかったぞ、ヴェント」
リボーンの隣にはリボーンと同じぐらいの背丈をした赤ん坊が塀の上に座っていた。
フワフワとした天然パーマの白銀色の短髪。麻呂眉にキレ目の翡翠色の瞳。腕には白蛇が巻きついており胸元に下げてある翡翠色のおしゃぶりは淡い光を放っていた。
「嘘つけ。君が呼んだくせに」
「それもそーだな。だがお前が人前で姿を見せるなんて珍しいじゃねーか。いつもはジッリョネロファミリーの本拠地、フランスであちこち旅をしながら自由気ままに生きているクセに。アリアは元気か?」
「自由気ままな風だからこそいいんじゃないか。風はとどまることを知らないからね」
手を伸ばし空を見つめるヴェントはニヒルと笑った。
「アリアに関しては知らないよ。でもこの前行った時はγを投げ飛ばしてた」
それはもう綺麗な背負い投げが決まっていたよ。と背負い投げのモーションをとりつつ笑うヴェントにリボーンは「そーか」と笑った。
「それで、来てくれたってことは引き受けてくれんだな。風のハーフボンゴレリングを持つ者の家庭教師を」
「見てから決めるさ」
「お前、相変わらずマイペースだな」
「ははっ。それがモットーだからね」
クスクス笑うヴェントはどこか嬉々とした瞳をしていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
254人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜野兎(プロフ) - れみさん» 返信が遅れてすみません。はい、そう言っていただけるととても嬉しいです!!か、体の心配までありがとうございます。 (2017年12月28日 13時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
れみ - 最新ふぁいと いつも楽しく読ませてもらってます 冬は冷えますのであまり無茶してはいけませんよ(なんかすみません)それでは|彡サッ! (2017年12月27日 23時) (レス) id: be7423b8a5 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - kopannda37さん» あ、ありがとうございます!!なんか褒められると照れます。ではプレイリストの方に掲載しておきますね!! (2017年12月15日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
kopannda37(プロフ) - 夜野兎さん» 大丈夫です!夜野兎さんのキャラ付けあっての彼女達だと思うので、凄い尊敬です(*^^*) (2017年12月15日 1時) (レス) id: 03deced410 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - kopannda37さん» あ、あの。イラストは掲載してもよろしいでしょうか? (2017年12月14日 7時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜野兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2017年12月11日 0時