233話です ページ10
まあそうだろうな。これは気を失ってもおかしくはない。
やれやれと肩を竦め、獄寺さんを見ていると……彼がはっと息を呑んだ。彼の視線の先にいたのはツナだった。いや正確にはツナのの顔の横にいる長身の緑タイツの男である。
「っ。いつの間に……っ！！」
「……ん？チビユキ、どうしたの？」
「え、あ…いや……何も」
どうしよう。このままではツナが殺される。そんなのは絶対に嫌だ。阻止しなければ。
しかし悩んでも悩んでもいい案は思いつかない。焦りばかりが募った……次の瞬間。獄寺さんが山本さんに声をかけた。キャッチボール教えろ、と。
「おっそーゆーことなら遊んでやる」
「なっ！！」
獄寺さん。何言って……今遊んでる場合じゃ……
そこでふと頭を過るはキャッチボールでの撃退法。
なるほど。と小さく呟く私はもう1人を獄寺さんに任せた。
なら、私はどうするべきだろうか。このまま獄寺さんに任せても大丈夫な気がする。がやっぱ自分の手でもう一人はなんとかしたい。
けど私には武器が………武器？
バッと綾を見れば、ん？と綾は不思議そうに首を傾げる。そうだ…武器ならあるじゃないか。
「あ…お、お姉ちゃん。カッコいい武器って持ってりしま……する？」
……子供を演じるのって少しキツい。けどツナのためだ。
ツナの為ツナの為と心の中で唱えつつ、引きつりそうになる口角を無理矢理押し上げ純白な笑みを浮かべる私に綾は目を丸くした。
「え、武器？……まあ持ってるけど。何々？見たいの？」
「うん！見たい！！」
キラキラと目を輝かせれば綾に向けると綾は仕方ないなぁと言いつつもどこか誇らしげに仕込みトンファーをどこからか取り出した。
……チョロい。チョロすぎるぞ綾よ。
「あ、あの…触ってもいい？」
「うん。どうぞ。でもくれぐれも人に向けな……」
「ありがとう！！お借りします！！！」
「へ！？ちょっ！！チビユキ！！」
トンファーを手渡してくる綾の言葉を遮って彼女の腕の中から飛び出す。向かうはもう1人の暗殺者。
ふと獄寺さんを見ると大きい人の撃退に成功していた。なら私も負けてはいられない。
今の身長ではもう1人の暗殺者を撃退するのは無理だ。行儀が悪いとはわかっているが机の上にあがらせてもらおう。
上がると同時にトンファーを振り下ろす。もう1人は獄寺さんが撃退した1人の暗殺者に気を取られており私という存在に気付くのが遅れた為、見事に振り下ろしたトンファーが彼の頭に直撃。落ちてきた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
