229話です ページ6
もしや私が10年後の世界に来てしまったかと思考したが、先程いたツナの部屋と何一つ変わっていない部屋に、それは違うなと否定する。
では一体どういうことなのだろう、と彼を見つめているとツナは何も言わずにしゃがんだ。まるで幼い子供と合わせるような動作にピシリと体が固まる。
……何故膝を曲げる必要があるのだろうか。確か私は今立っている姿勢のはずだ。彼も立っていた。彼と私との身長差から考えるに膝を曲げる必要はない。
「あ、あのォ…ツナ？」
「え、あ、な、何？ユキ」
「……何故しゃがんだのですか？」
「……え"っ！？」
眉を寄せつつ、私は疑問に思ったことを吐くと彼の目が泳いだ。困惑した表情の彼を訝しげに見て…ハッとする。
まさか、という言葉が頭の中を埋め尽くしバッと自身の手を見る。そこにあったのはいつもよりも一回りも二回りも小さな手。幼児のように可愛らしくぷにっと弾力のある手だった。
ゆっくりと視線を下へと向けていけば、足も手同様小さくなっており、足先と顔との距離が近く感じた。いや感じた…じゃない。近い。滅茶苦茶近い。
普通中2女子の平均身長から考えてみればしゃがまない限り、足と顔の距離は遠いはずだ。
……ああどうしよう。知りたくない。ホント知りたくなんてないのになんとなくわかってしまった。
途轍もない不安が押し寄せジワリと滲んだ汗が頬を伝う。
「……ツナ」
恐る恐るからの名を呼ぶとビクリと体が跳ねた。この時の私はきっと目が据わっていることだろう。自覚している。けど…確認しなければ気が済まない。
「つかぬことをお聞きしますが…」
「な、何かな？ユキ」
「私、小さくなっていたり…します？」
「……」
何も言わずに目をそらすツナに私は頭を抱えた。
無言は肯定。つまりそういうことなのだろう。今の私は
私は無言のままツナに近付き足の小指を踏みつけてやった。元はと言えば彼がここに連れてきたことが原因なのだ。八つ当たりされて当然だろう。
声無き叫びを上げ痛みに悶えるツナを一瞥することなく私はリボーン先生を見やる。
「これいつ直りますかね」
「わかんねーな。けれどずっとってわけじゃねーから3日か5日もすれば元に戻るんじゃねーか？ジャンニーニ、お前はどう思う」
「私もリボーン様と同じ考えですね。1週間以内には戻るかと」
「なんて曖昧な」
頭を抱える青ざめる私に「今日んとこは帰ります」と獄寺さんは言い放った。
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
