263話です ページ40
「ユキ!!一緒に肝試ししよう!!」
「……は?」
夏祭りから数日が経ち世間はお盆という行事を迎えた。しかし風紀委員会の辞書にお盆はお休みという言葉はないらしい。
家でのんびり過ごそうとしていた私だが、野生のカンというべきか、読書しようと本棚に手を伸ばした瞬間に恭弥さんから電話が来たのだ。
今日、休みじゃないから来てよね。じゃないと咬み殺すからと脅迫の言葉を述べられた彼は一方的に通話を切ったのでこれはもう行くしかないと私は学校の応接室に来ている。
書類の整理から始まり、お茶汲み、備品の点検、綾との見回りなどしているとあっという間に時が経ち、空は茜色に染まっていた。
さてそろそろ帰ろうかとした時に、目を輝かせた綾が上記の言葉を叫んだのだ。その言葉を聞き彼女に向け白目を向けたのは仕方ないと思う。
「ちょっ!その目はやめて!!なんか心にくる!!」
「知りませんよ。大体いきなり何ですか、肝試しって」
「いやね?リボーン君が肝試しやらないかって提案してくれたのよ。だからユキもどうかなと思って声をかけたんだけど…どう?参加しな……」
「お断りします」
綾の言葉を一刀両断するように断ると綾はえ〜〜っと非難するように叫んだ。
「なんで?」
何でって……そんなの決まってる。
「私がホラーが苦手だと知っていての提案ですか?」
そう私の苦手なものランキング、堂々1位に君臨するのがホラーなのだ。それは肝試し、お化け屋敷、幽霊、妖怪、お化けも含まれる。
なので肝試しなんてすること自体以ての外。論外中の論外。
それに今はお盆だ。お盆とは地獄の釜の蓋が開く日。つまりご先祖様や故人の霊があの世からこの世にやってくるのだ。
一応霊感は親指を見た感じないので幽霊に会わないとは思うが……嫌な予感がする。
断固拒否する構えでいると綾はむぅと頰を膨らました。んな顔しても行かないものは行かない。
「といっても私達女子はお化け役だよ。脅すのは弟君と仔牛だけさ」
「……いやそれはそれでどうかと思いますけど」
「そんなこと言われてもなぁ。決まっちゃったモンは仕方ないといいますか…んでどーーしてもダメ?」
「ダメです」
頭を振り拒否すると綾は肩を落とした。わかったと沈んだ声で言われホッと一息ついた瞬間、じゃあホラー映画又は動画をみようと宣った。
さっきよりも目を爛々とさせる綾に私はヒクリと口角を引きつらせる。
「……は?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました!!コメントありがとうございます!! (2017年11月23日 15時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます!!頑張って更新したいと思います!! (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜野兎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2017年11月9日 0時