249話です ページ26
「皆、ごめん。私のせいでこんなことになっちゃって」
申し訳なさそうな顔をする綾に気にしないで！と笹川さんは言った。
「そうですよ！悪いのは向こうですから！！」
「三浦さんの言う通りですよ。貴女が責任を感じるのはお門違いってモノです」
ありがとうと綾がお礼を言うと一人の男がスイム勝負のルール説明をし始めた。
それは至って簡単なルール。ここから見て砂浜から少し離れたところにあるたんこぶ岩を周りきること。泳法は自由。3本中2本先取で勝ちらしい。
「んじゃオレ一番手いくぜ」
「3本目は10代目頼めますか？」
「えーー！オレもーーーー！！」
青ざめるツナに綾が待ったをかけた。どうしたのだろうとそちらを見れば綾が一歩前に出る。
「弟君ではまだ心配だから私が泳ぐよ。元はと言えば私のせいだから」
「ざけんな！！最後の勝負は10代目と決まってるんだよ！！」
「っ、でも！！」
「綾」
獄寺さんの言葉に引き下がるどころか食ってかかる綾に私は彼女の名を呼んだ。
「ここはツナ達を応援ましょう」
ツナ達を信じて待つこと。今の私達にできるのはそのぐらいだ。綾は何か言いたそうに口を動かしたが、キュッと口を閉じ目を伏せた。
「……わかった。獄寺君、必ず勝ったよね」
「当たり前だ。あんな下衆野郎に負けるか！！」
そしてスイム勝負が始まった。一番手は山本さん。だが折り返し地点にて山本さんは姿を消し、戻ってきたのは山本さんと競っていた男ただ1人だった。
二番手は獄寺さん。だったのだが山本さん同様、折り返し地点に差し掛かったところで帰ってはこなかった。
どうしたのだろう。と不安に思っていると相手側が突然、大サービスで次の一本でツナが勝てば私達の方にしてやると言ってきた。
だが、ここで待ったをかける男が一人。
「奴らが心配だ！！岩へ行ってくる！」
笹川先輩である。しかし巧みな話術で彼をうまく丸めこんでしまった。
もしかして笹川先輩は男に何か洗脳でもされているのだろうか。ツナも私と同じことを思ったのか口角を引きつらせた。
「なら私が行ってくる」
そう声をあげたのは綾だった。しかし男はそれはダメだと止めに入る。
「この勝負に女が入ってきちゃいけねぇよ」
「あんたに指図される筋合いはない。黙ってなよ、焼きイカ野郎」
ギロっと綾が先輩を睨むと先輩は一瞬怯んだ。だが綾が言った最後の“焼きイカ”の言葉に怒りで彼の顔が歪んだ。が放っておくことにする。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
