138話です ページ42
彼女達はあんこを作る係、獄寺さん達は餅を作る係に分担しているらしい。私とツナは顔を見合わせて同時に頷く。この勝負、勝てるかもしれない。
「終了だぞ」
リボーン先生の声と甲高いホイッスルの笛の音が辺り一帯に響いた。最初はキャバッローネチームかららしい。彼らが作った餅は言っちゃ悪いが凄くボロボロだった。一口食べるリボーン先生は「パサパサしてまずいな」と言い放つ。
知識だけあってもつくり方が分からなければ意味がない。それを理解してるからこそディーノさんは拗ねたようにちぇっと口を尖らせた。
そんな彼にツナは嬉々とした表情を浮かべる。勝った、と思っているに違いない。正直私も思ってる。
……が勝利を目前にして思わぬ事態が発生してしまった。私達が作ったアンコロもちが何故か紫色の煙を放っていたのだから。
青ざめる私はまさか、と呟く。この毒々しい色と煙は……
「ポイズンクッキングーーー！！？」
ポイズンクッキングを作る人なんて…私が知る限り一人しかいない。
「私も途中から参加させてもらったわ」
私の想像通り、紫色の着物に身を包み黒の羽織を羽織って現れるはビアンキさんだった。髪は簪で一纏めにしている。
ビアンキさんが現れたことにより、獄寺さんがその場に倒れてしまった。顔を青白く染め目を回す獄寺さんに綾は合掌した。
「安らかに眠れ。アーメン」
「……綾、何言ってんですか」
「っていうかこれで逆転負けだーーー！！！」
ああ、そうだ……ポイズンと化したアンコロもちをリボーン先生が食べるはずがない。リボーン先生は鼻ちょうちんを三つほど狸寝入りを決め込む。……なんてこった、審判がこれでは勝負が決まらないではないか。
「仕方ないわね。あなた達で確かめなさい」
ビアンキさんはポイズン化したアンコロもちをツナとディーノさんに差し出す 。ツナとディーノさんはサアアっと血の気が引いていく。そして二人は脇目も振らずに全力疾走で駆けていった。
無論、ビアンキさんが逃すはずがない。彼らの後を追うビアンキさんに周りはクスクスと笑っている。……彼らにとっては生きるか死ぬかの問題だというのに。
いや待て。……審判であるリボーン先生が狸寝入りを決め込み、両ボスが逃亡となると勝敗はどうなるんだろう。いやこの際どうでもいい。とりあえず正月合戦が幕を閉じたってことは確かなのだから。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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ラッキーカラー
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西 - この方角に福があるはずです
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夜野兎(プロフ) - 世空さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年10月19日 10時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 琉夏さん» あ、ありがとうございます！！これからも更新頑張ります！！ (2017年10月19日 10時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
世空 - 続編おめでとうございます！これからの更新も楽しみにしてます！頑張ってください！！(●'д')bﾌｧｲﾄです!!! (2017年10月18日 7時) (レス) id: 9037f3b3d3 (このIDを非表示/違反報告)
琉夏(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年10月18日 1時) (レス) id: ef575bdd2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年10月18日 0時
