130話です ページ34
「ツナ。もーーー起きなさいよ」
背中の傷がすっかり癒えた頃には年が明けていた。
町はすっかりお正月ムードとなっており、門松を玄関付近に立てている家をあちらこちらで見かける。
と言っても元日から2日ほど過ぎているので、数日経ったらお役御免ということで仕舞われるだろう。
なんて考える私がその門松を仕舞うわけじゃないが。
仕舞ったり出して飾ったりするのは母さんがいつもやっている。
リビングにあるコタツにて母さんが作ってくれたぜんざいを食べていると母さんの声で起きたツナが降りてきた。
冬真っ只中だからか、朝はかなり冷える。コタツの中に入っているとはいえ、寒いものは寒い。コタツから出ている顔は冷たい空気に当たってピリピリするし、手も悴む。
温まろうと思い背中を丸くする。猫背になっているのはよくわかる。
もしここに恭弥さんがいたら姿勢が悪いと背中を叩かれそうだ。だが寒さから身を守るためだ。仕方あるまい。
なんて言い訳を並べているとコタツコタツと連呼するツナがリビングに入ってきた。
がコタツには私の他にリボーン先生、イーピン、ビアンキの3人がいるため、満席。入る隙などない。
満席だと教えてあげるとその場でツナがピシッと固まった。まあそうだろう。コタツに入りたいがため降りてきたというのに満席という悲しさ。
かと言って退いてやろうとは思わない。何故なら寒いからだ。
かける言葉が見つからないがとりあえず寒さに負けるな、強く生きろとだけ心の中で言っておこう。
「っていうかお前達、元旦からずーっと寝てんじゃん」
……そう言われてみればツナの言う通りだ。彼らは朝起きてまず最初にすることはコタツの中に入って寝ることだ。
その後に母さんから出されたご飯をダイニングテーブルで食べ、また寝ながら趣味に没頭する。まさに日本人顔負けの寝正月スタイルだ。
流石の私も呆れを通り越して感心する。
そういえばとある文献で見たことがある。イタリアの正月は1日で終わると。
「だってここは日本だもの」
ビアンキさんの言い分は最もだと思う。郷に入っては郷に従え…ということわざがあるがビアンキさん達の場合、その郷に従い過ぎて少しは動けと言いたくもなる。
ったく、と溜め息を吐くツナはキョロキョロと辺りを見回した後、首を傾げた。多分だがいつも来ているランボが来ていないことに気付いたのだろう。
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夜野兎(プロフ) - 世空さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年10月19日 10時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 琉夏さん» あ、ありがとうございます！！これからも更新頑張ります！！ (2017年10月19日 10時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
世空 - 続編おめでとうございます！これからの更新も楽しみにしてます！頑張ってください！！(●'д')bﾌｧｲﾄです!!! (2017年10月18日 7時) (レス) id: 9037f3b3d3 (このIDを非表示/違反報告)
琉夏(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2017年10月18日 1時) (レス) id: ef575bdd2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年10月18日 0時
