24話です ページ26
「どーせ死ぬんだったら死ぬ気になってやっておけばよかったって、こんなことで死ぬのはもったいないなって…………」
山本さんから視線を地面へとそらすツナ。騒ついていた屋上がいつの間にか静まり返りツナの言葉に耳を傾けている。
前のツナなら躍り出た瞬間に一目散に逃げていたことだろう。けれどそれをしないということは山本さんに伝えたい事があったから。
辿々しくも言葉を紡ぎ自分の想いを伝えるツナに山本さんの瞳から怒りや嫉妬が消え凪いていた。
「だからお前の気持ちはわからない…ごめん…」
じゃ！と回れ右をしてツナは走ろうとする。
「まてよ、ツナ」
けれど山本が待ったをかけるようにツナの袖を掴んだ。掴まれた拍子にツナはバランスを崩し後ろに倒れフェンスにぶつかる。
フェンスが錆びていたせいかツナの体重に耐えきれなくなりぶちっ、と嫌な音を立てフェンスが壊れた。
「あっ」
一部の生徒が声をあげる。と同時にツナ達の姿が視界から消える。一部始終をこの場で見ていた私は血の気が引いた。
「うわああっ」
「ぎゃあぁあ」
二人の悲鳴。そして屋上にいる女子の悲鳴と重なる。私は慌ててフェンスから地面を見下ろした。皆さんも同じように見ている。
「死ぬ気で山本を助ける！！！」
その時だ。下の方からツナの声が聞こえてきたのは。どうやらリボーン先生のおかげでツナが死ぬ気モードとなったらしい。
山本さんを姫抱きに足に重心をかけて落下速度を落とそうとするツナ。けれどツナよりも体重が重たい山本を持ち上げている時点で速度は変わらない。
クルッと何を思ったのツナは山本の下に回る。それはまるで自ら下敷きになるというものだった。
ズガン。どこからか銃声が聞こえてきた。多分リボーン先生が追加で死ぬ気弾を撃ったのだろう。その弾はツナのつむじに命中。するとツナの頭から何かバネのようなものが出てそれが地面につくと同時にバウンド。ツナ達はかすり傷程度で済んだ。
「うそーっ」
「ぶ…無事だぞ！！」
「こんなことありえんだろ…」
そう、普通はこんなことありえない。けれどリボーン先生がいるから彼らは無事なのだ。もしもリボーン先生がいなかったら…なんて考えるとぞっとして肝が冷える。
「山本のジョークだったんじゃないの？」
すると1人の女子生徒がポツリと言った。
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夜野兎(プロフ) - Σ(￣。￣ﾉ)ﾉ評価50票以上ですとぉ！！まさか赤星である100票の半分をパート1でとれるとは思いませんでした…と、とととても嬉しいです！！この評価に恥じぬよう、これからも精一杯書かせていただきます！！ (2017年11月4日 12時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - バニラ好き♪さん» 大丈夫ですよ！！ええまた読んだ際には感想を書きたいと思います(*´ω｀*) (2017年10月1日 12時) (レス) id: f6351d268c (このIDを非表示/違反報告)
バニラ好き♪ - 夜野兎さん» 題名のこと、ありがとうございます! あと、目次も完成させました。 昨日、私の作品を書いたときに時間がなくて目次が書けなかったのでようやく書けました。 長々とコメントしてしまいすみません。 (2017年10月1日 11時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
バニラ好き♪ - 夜野兎さん» わぁー、拝見してくれてありがとうございます。 題名を更新しに自分の作品へ戻ります。 作者様、また読みに来たら感想もお願いします。 (2017年10月1日 11時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - バニラ好き♪さん» えぇ。一応拝見してそれにあった題名をつけた方が面白いかなと思いまして。 (2017年10月1日 11時) (レス) id: f6351d268c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年9月28日 15時
