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灰原「…そっか、そんなことがあったんだね」
『……』
言葉にしてみると
やっぱり五条先輩にはひどいことをされていて
相変わらず彼の気持ちが分からなかった
『五条先輩は…何がしたいんでしょうか』
灰原「ん〜…僕が何を答えても推測になっちゃうから…
…ね、Aはどうしたいの?」
『え…?』
灰原「僕ら二人で五条さんの気持ちを考えてもわかんないけど、Aの気持ちならわかるんじゃない?」
わたしの…きもち?
灰原「五条さんが何を思ってるかも気になるけど、
結局大事なのはAの気持ちだと思うんだ
Aは五条さんとどうなりたいの?」
『わたし…は』
どうなりたい?
…わからない
先輩のことでもう傷つくのは嫌で
できることなら、考えたくなくて
このままずっと、避けていたくて
__けど、ほんとは
灰原「…喧嘩して、そのまま仲直りしないで
ずっと、知らんぷりして過ごしたい…?」
ずっと…?
これからずっと
先輩と話すこともなくて
話しかけられることもなくて
それはつまり
笑いかけられることもなくて
『……それは…
やだなぁ…』
先輩のいない未来は
あまりにも空虚で
ただの想像なのに
私の目からは涙が溢れてとまらなかった
灰原「…よしよし
Aは悲しかったんだね
一人で、我慢してたんだね
よく頑張ったね、A」
『っ…』
灰原先輩が
浴衣が汚れることも気にせず
涙を流す私を力いっぱい抱きしめてくれる
灰原「最近Aは泣き虫だけど
それくらい、五条さんが大事なんだね」
__そうだ
どれだけ何かあったって
たったひとつの
先輩のわけがわからない行動なんて
今さらで
それでも私は
あのひとが好きで
もう、知ってしまったから
彼がいない人生に
戻ることなんてできないんだ
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街角のドーナツ屋(プロフ) - ゆずあさん» わあぁめちゃくちゃ嬉しいですありがとうございます😭💓ストックはたくさんあるので是非書かせていただきます!!また機会がございましたらご覧いただけますと嬉しいです🥺✨ (2023年2月10日 0時) (レス) id: b8e4da7f04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - 完結ありがとうございます!最後まで楽しませていただきました😳💕悟のおバカな可愛さにもキュン💓なのですが、最後の七海のお話が個人的に刺さりました。またいつか呪術のお話を書いて欲しいなぁと思っています😌🌸 (2023年2月9日 21時) (レス) @page50 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - なかじーさん» ありがとうございます!少しずつですが更新していきたいとおもいます✨ (2022年12月9日 11時) (レス) @page21 id: 2c7b5feb18 (このIDを非表示/違反報告)
なかじー - 大好き (2022年11月10日 19時) (レス) @page20 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2022年3月6日 12時