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数日後


私は灰原先輩とふたりで

他県での3日間の任務に出ていた




灰原「A〜!!
はいこれ、りんごジュース!

今日のぶんの任務おつかれさま〜」


『わ、ありがとうございます』




先輩が浴衣姿で駆け寄ってきて

休憩室の畳の上に勢いよくスライディングしてくる




灰原「いやー、こんな素敵な宿に
宿泊する許可もらえてよかったね!

このまま寝ちゃいそ〜」


『ふふ、そうですね』




自分のぶんのりんごジュースをひとくち飲んだ先輩は

目を閉じて気持ちよさそうに仰向けになった


先輩の幸せそうな顔に

私も自然と笑顔になってしまう




『今日の呪霊しぶとかったですねぇ
灰原先輩に何回も助けられちゃいました』


灰原「いいんだよ〜
後輩なんだから、もっと先輩を頼りなさい!」


『灰原先輩が先輩で幸せ者ですね、私は』




優しくて、元気で

いつも笑顔にしてくれる灰原先輩


"彼"とは全然違う__




『(…あー…最悪だ、また思い出しちゃった)』




だめだめ、他のこと考えないと




灰原「……Aさー、」


『はい?』


灰原「やっぱり、なんかあったよね」


『!』




疑問形じゃない

肯定の返事しか選択肢がない口調だった




灰原「こ〜〜んなめんどくさい3日間の任務

伊地知くんの代わりに請け負ってまで
高専にいたくなかったんだよね?」




出かけたかったなんて嘘でしょ、と先輩は続ける




灰原「明るく見せようとしても
Aが元気ないのなんてお見通しなんだから」


『うっ、』




隠そうとしていたのに

見抜かれていたのかと思うと恥ずかしくなる




灰原「……五条さん関係?」


『!!』


灰原「図星かぁ」


『……灰原先輩はエスパーもちなんですか?』


灰原「どちらかというと暑苦しいほのおタイプだよ」




こうやって冗談を混じえて


私を妙に緊張させないように

悲しい気持ちにさせないように


優しく話を進めてくれる




『灰原先輩のこと好きだったら…
幸せだったんですかね…』


灰原「えっ、えぇ〜、照れちゃうなあ」




突然の私の言葉に

焦って起き上がって頭をかくのも


愛らしくて微笑んでしまう




『……きいてくださいますか?』


灰原「もちろん」




いつもと変わらない笑顔で

優しく答えてくれた灰原先輩に安心して


私はぽつぽつと五条先輩のことについて話し始めた

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:ラブコメ
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街角のドーナツ屋(プロフ) - ゆずあさん» わあぁめちゃくちゃ嬉しいですありがとうございます😭💓ストックはたくさんあるので是非書かせていただきます!!また機会がございましたらご覧いただけますと嬉しいです🥺✨ (2023年2月10日 0時) (レス) id: b8e4da7f04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - 完結ありがとうございます!最後まで楽しませていただきました😳💕悟のおバカな可愛さにもキュン💓なのですが、最後の七海のお話が個人的に刺さりました。またいつか呪術のお話を書いて欲しいなぁと思っています😌🌸 (2023年2月9日 21時) (レス) @page50 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - なかじーさん» ありがとうございます!少しずつですが更新していきたいとおもいます✨ (2022年12月9日 11時) (レス) @page21 id: 2c7b5feb18 (このIDを非表示/違反報告)
なかじー - 大好き (2022年11月10日 19時) (レス) @page20 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2022年3月6日 12時

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