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『昼前には戻ってくるので____いだっ!?
せ、せんぱい?
どうs、んっ!?』
何が起こったのか
わからなかった
視界が一瞬にして反転して
強打した背中が痛くて
息が、苦しくて
__唇が、塞がれていた
『んー!!!せんぱ、ふ、!?』
五条「…っ、」
反射的に拒絶したのに
力の差が大きすぎて勝てるわけもなく
一瞬あいた唇に
有無を言わさず舌をねじ込まれた
『んっ、ふぇんぱ、や、ぅ』
五条「ハッ…ふ、」
初めての感覚に
全身が熱をもって
無理矢理で、わけがわからなくて
なのに
溶けそうなくらい気持ちよくて
__けど
一瞬目があった先輩は
私の知ってる先輩じゃないみたいで
『ハッ、ん、や、めて、ください!!』
五条「っ!」
怖くなって
渾身の力で体を突き放した
弱っていた先輩は
バランスを崩して尻餅をつく
『なんで、こんなっ!……ぇ』
五条「…っ、ぅ」
『な、んで…泣いてるん、ですか』
先輩は尻餅をついたまま
綺麗な蒼い瞳から、ぼろぼろと涙を零していた
それを拭う素振りはない
私のなかで次に芽生えた感情は
"悲しみ"だった
『っ…!泣きたいのは、私のほうです…!』
五条「!」
『なんで!?
なんでこんなことするんですか!!』
一瞬、期待した
けど
彼は昨日
私に"嫌い"と言ったばかりで
私はそれで
また諦めようと頑張ってたのに
『こんなのひどすぎます!
いくら…っ、嫌いだからって…!
私のことからかってるんですか!?』
五条「!?
ちが、俺は…お前が…!」
何かいいかけて黙り込む
『…なんで、こたえてくれないんですか
図星なんですか』
五条「!、それは、」
また黙り込んだ彼に
もう、我慢ならなかった
握った拳も、体も
震えていて
『……っ、わたし!!
"五条"先輩のオモチャじゃないです…!』
五条「…っ!」
こらえきれなかった涙で頬を濡らして
先輩の部屋を飛び出した
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街角のドーナツ屋(プロフ) - ゆずあさん» わあぁめちゃくちゃ嬉しいですありがとうございます😭💓ストックはたくさんあるので是非書かせていただきます!!また機会がございましたらご覧いただけますと嬉しいです🥺✨ (2023年2月10日 0時) (レス) id: b8e4da7f04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - 完結ありがとうございます!最後まで楽しませていただきました😳💕悟のおバカな可愛さにもキュン💓なのですが、最後の七海のお話が個人的に刺さりました。またいつか呪術のお話を書いて欲しいなぁと思っています😌🌸 (2023年2月9日 21時) (レス) @page50 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - なかじーさん» ありがとうございます!少しずつですが更新していきたいとおもいます✨ (2022年12月9日 11時) (レス) @page21 id: 2c7b5feb18 (このIDを非表示/違反報告)
なかじー - 大好き (2022年11月10日 19時) (レス) @page20 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2022年3月6日 12時