✽64 ページ24
『…先輩？寝てますか？』
ノックしても返事はなく
寝ているのかな、と首を傾げる
『先輩…入りますよ？』
それならばせめて差し入れだけおいて行こう
と、扉を開けようとすると
五条「…っ、無理」
返事が返ってきた
『無理…というのは…
どれくらい待てば、』
五条「だから無理だって
入ってくんな」
『！』
明らかな拒絶に
心臓が締め付けられる
どうして
せめて"おともだち"になれたと思ってたのに
近づいては、離れてしまう
『(…泣くな、)』
わかってたことでしょう
期待なんかしちゃだめなんだ
近づくなら、覚悟しなくちゃ
『…えっ、と…
でも…看病しないと』
五条「要らねえ」
『そういうわけには』
五条「だから要らねえっつってんだろ！！
どっか行けよ！！」
『…っ、』
どれだけ傷ついたって
彼には関係ないのだから
泣いたら負けだ
五条「おまえなんか、っ、！、ｹﾞﾎ、ｺﾞﾎ」
『！！、先輩！？』
激しい咳込みに
ハッとして扉をたたく
『…っ、先輩、入りますよ！』
五条「！、だから来んなって、ｹﾎ」
私はその言葉を聞かずに
躊躇いなく扉を開けた
『先輩大丈夫ですか…！？』
小走りで駆け寄ると
先輩は頭まで布団を被って丸まっていた
情けない姿を私なんかに見せたくないんだろう
わかっていても
ひどく咳き込む彼が心配で
布団の上からその背中に触れた
その手すら、拒絶されてしまったけれど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
街角のドーナツ屋(プロフ) - ゆずあさん» わあぁめちゃくちゃ嬉しいですありがとうございます😭💓ストックはたくさんあるので是非書かせていただきます！！また機会がございましたらご覧いただけますと嬉しいです🥺✨ (2023年2月10日 0時) (
レス) id: b8e4da7f04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずあ(プロフ) - 完結ありがとうございます！最後まで楽しませていただきました😳💕悟のおバカな可愛さにもキュン💓なのですが、最後の七海のお話が個人的に刺さりました。またいつか呪術のお話を書いて欲しいなぁと思っています😌🌸 (2023年2月9日 21時) (レス) @page50 id: 2fea8fb6ab (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - なかじーさん» ありがとうございます！少しずつですが更新していきたいとおもいます✨ (2022年12月9日 11時) (レス) @page21 id: 2c7b5feb18 (このIDを非表示/違反報告)
なかじー - 大好き (2022年11月10日 19時) (レス) @page20 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：街角のドーナツ屋
| 作成日時：2022年3月6日 12時
