Engage Ring. (ページ8)

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突然のことだった。

プルルルルル…

『もしもし？廉くん？』

少しずつやけど

私の沈んだ気持ちも前に向き始めてた頃

「Aちゃん？東京に来て！」

『え？突然？けど学校あるから日帰りで…』

「んーー！！じゃなくて！」

『どゆこと？』

「上京して、本格的にモデル活動しよ！」

「へ？？？」

とりあえず、お母さんに代わって

と、言われ大人しく母に携帯を渡す。

そして

母と廉くんが話し込んで早15分。

すごく、仲良くないか？笑

お母さんめちゃくちゃ笑顔やし。笑

『あの～』

電話を切り、

何事もなかったかのように

私に携帯を返す母に呼びかける。

母「あ、A！東京行っておいで！」

『へ？？？』←本日2度目

うちの親は頭のネジが何本か抜けているのか

普通、止めるよね？

未だに話の展開についていけない私は

1人リビングに立ち尽くしていた。

一方で、母は

私の部屋で荷物の整理を始めてしまった。

え、早すぎん？笑

もう、おかしくて笑っちゃう(笑)

『なあママ、ほんまに行っていいん？』

母「Aにやる気があるならね！」

『わからへん。けど、やってみたい気持ちは。』

母「じゃあ大丈夫や！廉くんがついてくれるから」

『いつの間にそんなに仲良くなったの。笑』

上京した先に

どんな生活が待っているかなんて

想像もできない。

それでも行きたい。

なんでやろう。

わからんけど、

なぜか、頑張れる気がした。

平凡な日常の中に鮮やかな色を加えてくれて

いつも全てを包み込むように受け入れてくれる

あなたのそばでなら。

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