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俺も、アホなことしてると思う。

未だに既読だけついて返ってこないLINE。

もう軽く2週間近く送り続けている。

律儀に。

毎日1文ずつ。




別に返事を求めるわけでもなく

変に話題を振ることもなく

できるだけAちゃんが気軽に読めて

自然に日常に戻っていけるようにって

不器用ながらにも

俺なりにAちゃんを励まそうって思って。






大丈夫かな。

ちゃんと、息してるかな。

笑えてるかな。

Aちゃんのことを考えていると

俺の携帯が震える。





着信:AA




『もしもし、Aちゃん?』

「廉くん…。」




東京に来てはしゃいでいたAちゃんとは

全くもって対称的な弱々した声。





「私、どうしたらいいかわからへん...」






俺は、不謹慎やけど、

自分を頼ってきてくれたことが嬉しかった。

なんで、

出会って間もないあの子に

ここまでできるのかって聞かれると

明確な答えなんかない。

ただ、

"あの子のそばを離れたらあかん"

そう、

抗えない指令が身体中に渡って

無意識のうちに

俺はもう、

Aちゃんが

自分にとってかけがえのない

唯一無二の "ミューズ" であることに

気付いていたのかもしれない。





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作者名:Raine. | 作成日時:2020年5月27日 17時

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