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ダッシュで車を表まで回して

スタッフルームにAちゃんを迎えに行く。




「廉くん…」




今にも壊れてしまいそうなぐらい

弱った声で俺の名前を呼ぶAちゃん。




「ごめんね…」


『ん?よお頑張った。』




俺がそう微笑むと安心したように

Aちゃんの目から一粒の涙が流れた。






葵「えっ?Aちゃん何で泣いてるのー!」





約1名置いてかれてるけど(笑)





葵に俺とAちゃんの荷物を持ってもらって

俺はAちゃんを抱き上げる。





葵「廉ってそんな力あったんだ…」

『うるさいわ!』





俺でもびっくりしとんねん!笑

Aちゃんが軽すぎるだけな気がするけど…





俺に抱き上げられたAちゃんは

ほとんど意識のなかった昨日とは違って

今日は俺の首に腕を回してる。





ドキドキ鳴り止まない心臓の音を無視して

平常心を装う。





Aちゃんが俺の胸に顔を埋めてるから

聞こえてたらどうしよとか思ったけど

体が震えてるし、

きっと泣いてるであろうAちゃんには

多分聞こえてないことを願って車に向かう。









葵に車の鍵を開けてもらい

背もたれを倒しておいた助手席に

Aちゃんを降ろす。






『ありがとうな。』


「葵さん、迷惑かけてごめんなさ…


葵「もう!謝るのなし!ゆっくり寝てよ?」


「ありがとうございます」


『じゃあ、さんきゅうな。』


葵「また明日ね。」







ドアを閉めてシートベルトを締める。






『しんどない?』


「ううん、廉くん、ありがとう。」


『ええから、寝とき』






横になってるAちゃんの頭を撫でる。





「廉くんの手好き。」





また、俺の胸が高鳴る。

クソッ





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作者名:Raine. | 作成日時:2020年5月27日 17時

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