Engage Ring. (ページ25)

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『ただいま～』

「おかえりなさい！」

俺が仕事から帰ると、

いつも笑顔で迎えてくれるAちゃん

『今日はカレー？』

「うん！明後日までもつかな～」

新婚か！！！！！

って突っ込みたくなるような会話やな(笑)

「まだ時間かかるから、お風呂入ってきて～」

『はいはい』

ほら。

「はい。お待たせ。」

『うまそ～』

そう、出されたのは

俺仕様にご飯多めのルー少なめのカレー。

お互いの好みを共有し合うって、

なんか幸せやなって。柄にもなく。

付き合ってるわけでもないのにな。

「廉くん！」

『ん？』

「これからお仕事でもよろしくお願いします！」

『おう。』

満面の笑みで俺にそう言ったAちゃんは

既に目の前のカレーを美味しそうに頬張っている。

ほんま、見てて飽きへんなあ。

『Aちゃん、次の日曜出かけよか！』

「え？？？？」

『ほ、ほら！忙しくなったら遊べんくなるし！』

「うん！行くっ！！やった！！！！」

焦ってる俺が、ちっぽけに思えるくらい

Aちゃんは素直や。

感受性が豊かで、意外と繊細。

『Aちゃん、おかわりちょーだい』

「えっ？まだ食べるの？！！」

『だってこのカレー世界一美味しいで！！』

「もお～大袈裟やってば～！笑」

そのちょっと照れた顔もな、

やっぱりAちゃんがイチバンやで。

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