【HQ!!】地味なあの子は隠し事をしている。2

53.は、ハイスペック…(Yachi side) ページ7

○
Yachi side








清水「Aちゃんは宮城住みだったんだね

烏野に知り合いいる？」



A「いえ、残念ながら。

でも方言聞くと安心しますね」









清水先輩とお話しているのは…梟谷の2年マネさんの七夕さん、そのお隣で話しているのは3年生の雀田さんと白福さん…よし、前回は覚えれなかったけど、やっと覚えた



ドリンクの準備をしながら談笑する皆さんを横目で見る。ほわぁ、美人…3年生ってやっぱり大人っぽいなぁ…








澤村「清水、それと梟谷の3年のマネのお2人さん。先生達が、少し来て欲しいとの事だ」



清水「わかった」


白福「はーい

潔子ちゃん、かおり、いこ〜」


雀田「ごめんね、ちょっと離れるけど、すぐ戻ってくるから！

ドリンクできたら待ってて！」









そう言って3人は体育館へと行ってしまい、残された私と七夕さん




ど、どうしよう…とてつもなく気まずい…



あまり表情を変えず、口数も多くはない七夕さんは正直何を考えているのか分からなくて…日向みたいに私もコミュ力があれば…








A「仁花ちゃん、ぼーっとしてるよ

大丈夫？」



『ひゃいっ！す、すみません！』









ひゃあぁ、早速ぼーっとして迷惑をかけてしまった…



七夕さんは「…そう、」と言ってじっと私を見つめる。も、もしかして私に怒っていられる…！？





どどど、どうしよう…仕事遅いとか思われてたら…








『すっ、すみませっ…』




A「…ごめんね。怖がらせちゃった、かな


1年生1人って、すごく不安だよね


困ったことがあったら言ってね」



『へ…』









少しだけ微笑んで私を見る七夕さんを思わずじっと見つめてしまう。優しくて、とっても安心する声…なんだろう、落ち着くなあ…








『あっ…ありがとうございますっ！』



A「ふふ、やっと笑ってくれた、ね


仁花ちゃん、来てからずっと緊張してるように見えたから」



『な、なんと…お、お見苦しい姿をお見せして、申し訳ございませんん！

出直してきます！！』



A「(…出直す、？)


…とりあえず、ドリンク運んじゃおうか

仁花ちゃんはこっち持てる、かな？」



『は、はい！って、七夕さんに2つも持ってもらう訳にはいきません！ここは私が…！』



A「…少なくとも仁花ちゃんよりは力あるから大丈夫だよ


ほら、行こ」









隣を歩く七夕さんの横顔は、とっても頼もしくて、かっこよくて、綺麗だと思った




○

54.まさかの事実→←52.うっかりキャプテン(Akaashi side)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す