38.最低だ(Konoha side) ページ40
○
Konoha side
やってしまった
そう気づいた頃には目の前に彼女の姿はない。どうやら体育館を出ていったようだった
いくらなんでも女子を殴るのはあんまりだ。頭ではそう理解していても、イラつく身体を抑えることはできなかった
ぼーっとただその場に立ちすくんでいれば、徐に近づいてきた雀田。怒っているような、悲しそうな表情を浮かべている
次の瞬間、ぱしっという音と共に視界が揺れた。頬がじんと痛む。ビンタされたのだ、と理解出来たのは数秒後だった
雀田「…最っ低、
あんた、自分が何したか分かってんの、?」
小見「雀田!木葉は俺らの事を思って…」
雀田「Aの事、何も知らないくせに、
Aがいつも、どれだけ選手を思っているかなんて、知らないくせに、!」
白福「みんな"あの噂"を信じたのかもしれないけど…
あの噂を流した子、男バレのファンの子なんだよ
マネージャーの事良く思ってないみたいで、私たちもよく変な噂流されたからね
あと、Aはいつも仕事を真面目にやってるよ。部活休むのだって、ちゃんとした理由があるから休んでるの」
今にも泣き出しそうな雀田に、真っ直ぐにこちらを見る白福は、俺たちにそう言うと体育館を出て行った
本当は、今日聞いた噂が嘘なんて事は分かっていた。昨日、体育館の入口で何やら七夕が止められているのを俺は見ていた。彼女は周りを切りつける事なんて勿論していなければ、むしろ周りに絡まれていた
最低だ、何をしているんだ俺は
赤葦「…木葉さん、今日はもう、帰って頭を冷やして下さい
女性に手を上げるなんて、木葉さんらしくないですよ」
『…ああ、ごめんな』
そっと俺に近づいてきた赤葦にそう言われれば、俺は力なく頷く他なかった
思えば、七夕は仕事をしていないのではない、俺たちがただ仕事をしている七夕を見ていないだけだった
俺は深くため息をつく。雀田に叩かれた頬がじんとした。女子でさえこんなに痛いんだ、七夕はもっと痛かったに違いない
『…ほんと、何やってんだ、俺』
久しぶりの時間の早い下校中、ぽつりと呟いた声は誰に聞かれる事もなくオレンジ色の空へと消えた
…明日、マネージャー3人には謝ろう
それと、赤葦にも、だな
○
木葉サンは悪くないんです作者が全部悪いです(?)
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@ゑの(プロフ) - 秋蛍さん» ご指摘ありがとうございます!!ああああなんという事を申し訳ございませんんん(;ω;)作者全く気づいておりませんでした、尾長くんですすみませんんん、 (2021年3月3日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
秋蛍(プロフ) - あの…突然のコメントですみません!34話の長尾くんって人は尾長くんではないでしょうか?オリキャラならすみません! (2021年2月27日 9時) (レス) id: 29e99f8be9 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - ドクさん» コメントありがとうございます!!ふへへ産みの親になれて光栄です(?)!!これからもどうぞすこでいてくださいよろしくおねがいします(´;ω;`) (2021年2月26日 19時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - スコティッシュフォールディングダイブっす…無理すこ…産んでくれてありがとうございます (2021年2月26日 8時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
@ゑの(プロフ) - おみゅらいちゅさん» コメントありがとうございます!!ふあああ嬉しすぎますありがとうございます!これからもがんばりますよろしくお願いします!! (2021年1月25日 20時) (レス) id: c4dd513e8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@ゑの | 作成日時:2021年1月3日 22時