08.思っていたより繋がりは深かった。 ページ8
諸「俺の名前は諸伏景光。よろしくな、Aちゃん」
伊「俺は伊達航だ。健吾とは幼馴染みでな、昔からの付き合いなんだ」
「ん、わたし、AAです!よろしくおねがいしますっ」
にこにこしながら私に丁寧に自己紹介してくれた諸伏さんと伊達さんににっこり笑顔を返し、私もそう自己紹介をしてぺこりとお辞儀をする。
諸伏さんは微笑ましげに笑みを零し、私の頭をよしよし撫でてくれた。
諸「なるほど確かに、三歳の子供にしてはしっかりしたお嬢ちゃんだ」
五「…経緯が経緯だったからな。そうならざるを得なかったところもあるんだろう」
伊「ああ…まあ、確かにな。」
「…? だてさんももろふしさんも、わたしのことしってるの?」
降「もっと言えば俺も、あっちでしょげてるあの二人も知ってるよ」
「そーなの?!」
五「最初にAとやりとりしたあの時にはいなかったが、こいつらも案件の参加メンバーの一人だからな」
まじで?!
ええ…私が全然気付いてなかっただけで、実は“名探偵コナン”の要素はこんなにも身近にあったとか…衝撃にも程があるよ…!むしろ私が気付かなさすぎた?!
諸「君の里親のシルクくんや、チームメンバーのモトキくんとは話させてもらったこともあるよ。彼等も今時珍しい真面目な子達でなあ」
五「…里親制度を勧めたのは俺だが、正直本気で考えて本当にその資格者になるとは思っていなかった」
「…んう。しるくさんたち、みんないっしょうけんめいなの」
正直見た目のやんちゃっぽい感じが抜け切ってないから、シルクさん達のことをよく知らない人達に誤解されたりとかもするけど。
それでも、シルクさん達の年齢を考えると普通よりよっぽど大人びた人達だと思う、特にシルクさんは。私の里親になるって考えたときも、欠片も面倒くさいとは思わなかったみたいだったから。
二つ返事でなれるものではなかったのに、それでもシルクさんは私の里親になるって決めて、それに至るまでの努力をしてくれたんだ。
「ふふ…よく分かるよ。さっきも君のこと心配していたしね」
「さっき?」
「僕が君が絡まれていたのに気付いたのは、君より先に会ったシルクくんに頼まれたからなんだ。」
「ん!ふるやさん、さきにしるくさんたちにあってたの」
「お土産を見て回ってたときに、偶々ね」
降谷さんの頬を緩めながらのその言葉に、私はこの展開が予定調和だったことを理解した。
深い話じゃなくて至極表面的な意味で。
09.深刻になるのは誠実が故か。→←07.そこと繋がっているとは露知らず。
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ria(プロフ) - こっちも面白い…!!更新再開することを願って、楽しみに待ってます!! (2020年5月15日 12時) (レス) id: 33e95337be (このIDを非表示/違反報告)
チャント(プロフ) - ふさん» 笑笑 (2019年11月10日 16時) (レス) id: bd1474991a (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 笑 (2019年11月7日 11時) (レス) id: d95af1f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ