9 ページ11
．
その後、当初の目的であった甘味処へ行くと
｢お？派手に逢い引きか？いいなあ！！｣
自称祭りの神がいた。
『違います。非番が被っただけなので。』
表情を変えずにそう言う。
｢む！俺は逢い引きのつもりで誘ったのだが！｣
間髪入れずにそんなことを言う彼に
ちょっとだけ鼓動が早くなるのを感じた。
｢Aもいい加減折れればいいのになあ？煉獄｣
｢俺を好きになるまで諦めるつもりはない！！｣
……2人のやり取りを聞いているだけで
どうにかなりそうだ。
というか素直になれてないだけで好きなんだけどね。
『すみません。この柏餅1つと、芋羊羹10皿ください。』
2人がやり取りしている間に注文を済ませる。
｢俺の分まで頼んでくれてたのか！ありがとう！！｣
『いえ。いつものでよかったですか？』
｢問題ない！ここの芋羊羹は上手いからな！！｣
自然と宇髄さんの席に私たちも座る。
｢…お前ら、本当に恋仲じゃねえのか？｣
なぜか驚いた顔をしたのは音柱こと宇髄さん。
『…？全然。同僚ですよ。』
｢俺はいつでも恋仲になる準備はできている！｣
『はいはい。あ、芋羊羹来ましたよ。』
｢うまい！｣
彼はいつも、うまい！を連呼して食べる。
そんな彼の食べっぷりを見るのは好きだ。
私の手料理ですらも、そう言って食べてくれるのだろうか。
なんて、ありもしない事を想像する。
『あ、ここ、ついてますよ』
煉獄さんの頬に付いた芋羊羹のかけらをとり、
もったいないと思って自分の口へ持っていく。
｢よ、よもっ…！？｣
『…？どうしました？』
顔を赤くした煉獄さんにそう聞くと、
｢いやお前ら…もう結婚しろよ……｣
更にその奥で顔を赤くする宇髄さんがいた。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凪子(プロフ) - 私もまた煉獄さんに逢いに行きたくなりました。すでに10回以上乗車してるのに…。そろそろ大きい煉獄さんともお別れですもんね。また新しい作品、待ってますよー(^^) (2021年3月1日 22時) (
レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - 凪子さん» いつもコメントありがとうございます！いつもと少し雰囲気変えてみました(^ ^) (2021年3月1日 21時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - こんなハッピーエンド、最高です！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - �ヾ�望です！！可能なら�△�(^^) (2021年3月1日 7時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
凪子(プロフ) - これは、また面白い作品の予感です！！頑張ってくださいませ。 (2021年2月27日 16時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏海
| 作成日時：2021年2月27日 2時
