神と呼ばれた女隊士＿ver.2【鬼滅の刃】

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2日後



炭治郎｢はぁ……はぁ……もう一回！もう一回お願いします！｣


今までの手合わせの終わりとは違う……。
疲れ切っているが何かを掴んだような表情をしている炭治郎くん。

彼は、木刀をぐっと強く握り深呼吸をすると一気に間を詰めてきた。

それを私は軽くすっと受け流す。


それでも臆せずまだ攻撃を仕掛けてくる。

私が木刀で受け止めようとすると


炭治郎｢はぁっ！！｣

｢っ！｣


咄嗟に木刀を持った腕を後ろに回し、炭治郎くんの攻撃を防ぐ。
いつかの、あの人と初めて手合わせしたときのやり方と同じ。

それにしても…

私は困ったような顔をして炭治郎くんを見る。

…私が木刀で受け止めるのがわかったんだ。
その動きは一瞬だろうに、咄嗟に攻撃のしかたを変えた……！！


私は嬉しさを隠せなかった。
その高揚した気持ちのまま、私に攻撃を防がれて少し落ち込んだ彼に声をかける。


｢炭治郎くん。｣


彼の表情は変わらない。

まさか自分がこの稽古を突破したなんて言われると思ってないのだろう。しかも、記念すべき1人目で。


炭治郎｢なんですか？｣

｢……合格です…！｣


一瞬炭治郎くんの表情が固まる。

そしてすぐ笑顔になり、


炭治郎｢ありがとうございます！！｣


すごく綺麗に頭を下げてきた。


すぐ近くでその様子を見る嘴平くんと我妻くんも驚きのようだ。


｢さぁ、炭治郎くんが合格したら次はあなたたちの番です。置いていかれたくはないでしょう？｣


少し煽りも含んだ言い回しをすると、2人とも悔しそうな表情をする。

嘴平くんなんて今でも手合わせが始まりそうな勢いだ。
我妻くんなんて半泣きである。


伊之助｢権八郎には先を越されちまったがおめぇには負けねえからな、紋逸！！｣

善逸｢お、俺だって、猪頭に負ける気なんて、ないんだならなっ！｣


なんとも賑やかな鍛錬である。

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