神と呼ばれた女隊士＿ver.2【鬼滅の刃】

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1週間が経った。
さすがに他の隊士はまだ来ない。

まあ、一人の柱のところでの訓練の期間ってはやくて1週間なかったり、遅くて2週間とかだったりするからばらつきもあるだろう。


だが、誰も来ないのは好都合でもあった。

鬼の行動がぱったりと止み、自分の状況を落ち着いて整理する時間ができたからだ。





今までのことを振り返ってみよう。


私がときどき見る夢…白昼夢というものか…？

何であろうと、私が見ているのは無神ツバキの夢という名の記憶だという可能性が高い。

そして、それに何度も出てくるあの紺色の髪と瞳をした儚そうな気弱そうな人物……あの人も、おそらくは恒たち星神家の先祖、無神天ノだろう。


二人は親友の関係だった。
無神ツバキの記憶に必ずと言っていいほど登場するのも納得がいく。


そして1番の謎は、あの刀鍛冶の里での戦いだ。

無神ツバキの記憶を見て、体が勝手に動いたと思ったら現実の鬼の血鬼術やらを斬っていた。

あれはどういうこと？夢(記憶)が現実に反映されている…？そんなことは冷静に考えればありえない。


……と言いたいが、予知夢を見る私にとっては当然も当然だ。予知夢はそのままそういうものだから。

予知夢は大体見た日にそれが現実となる。
だけど、見てからの間隔はだいぶ開くんだ。


ちょっと待って……もし、私があの時見た夢が、見たと同時に現実に反映される予知夢なら……

それなら辻褄が合うのではないか。

予知夢を見たというより、記憶を見たという方が近いのがまだ合わないところではあるが…これはけっこう核心をついているのかも？。


だったら、私のやるべきことがわかったかもしれない。

あの時の状態に自力で入ること。

刀鍛冶の里でも、思い返してみれば感情的になったときにあの状態に陥ったと思う。

ならば、感情的にならなくても自分の意思で入れることができれば……


あの、私が追い求める神の呼吸の『裏ノ型』に一歩近づき｢『無』神｣の謎も解けるかもしれない。




考えが一段落ついた瞬間。

ただ一点を見つめひたすら考えていた私は、唐突に眠気に襲われた。

疲れきった思考ではそんな現象に抵抗できることもなく、私はそのまま深い眠りに落ちていった。

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