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「参ノ型…」

絶華「血鬼術…」


と、その時。


ザクッ


絶華「ギャッ!?」

「!?」


鬼の腹部が、刀によって貫かれていた。


絶華「な、っ何…」

?「すみません、遅れてしまって。…でも、これくらいならすぐに終わりそうですね。」


刀を引き抜いて鬼の後ろから現れたのは、
蝶の髪飾りをつけた女性だった。

おそらく、合同任務の相手だ。


その人は私の前に歩いてきて、鬼の方を向いた。



絶華「よくも…、やってくれたわねえ!!」


と叫んでこちらへ飛びかかってきた。

咄嗟に構えたが、女性は手でやんわりと静止した。


「…?」

?「ニッコリ」


絶華「殺 してや……!?グッ今度は、何!?ガハッ」

「!?」

?「……」



その後、鬼は断末魔をあげて息絶えた。



「これは…」

初めて見た光景に、私はつい声をもらした。

それに対し、女性は説明を始めた。

?「藤の花の毒で殺 しました。この鬼は、あのまま腐りますよ。」


なぜ毒で殺すのか…一瞬考えたが、すぐに意味がわかった。


「……実際に見たのは初めてです。蟲柱 胡蝶しのぶ様。」

胡蝶「ふふっ、私もあなたの剣技をもう少し見ていたかったです。」

「…もしかして…初めから…」

胡蝶「ニコニコ」

私が言いかけると、蟲柱様はニコニコ笑った。
何が言いたいのかとてもわかったので、言葉を繋ぐのをやめた。


胡蝶「…あなたのお名前を聞いてもよろしいですか?」

「……名を名乗るのは好きではありません。」

人間って、なんでそんなに名前を聞きたがるんだ…。

胡蝶「そうですか。でしたら、答えていただかなくても結構ですよ。」

「よろしいのですか?」

胡蝶「人が嫌ということを無理にやらせるほど、鬼のような性格はではありませんので。」


……本当だろうか。


胡蝶「では、私は担当地区の警備がありますので、これで失礼いたしますね。」



蟲柱様はまたニッコリ笑ったかと思うと、背中を向けて走り出していった。



正直言うと、あの人の雰囲気は苦手だ。

掴みどころのない、考えを見透かされているような…。


まあでも、水柱様よりは断然コミュニケーションがとれて楽だ。




それにしても、短期間で柱に2回会うとは…。

中々あることではない。どちらも初対面だったほどだ。


できればあまり会いたくない。
私の噂が柱の中で大きくなってしまっても困る。


私は蟲柱様が去った方向とは逆に歩き出した。

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奇跡 叶(プロフ) - 頑張ってくださいね!いつも楽しみに読んでいます! (2022年10月3日 22時) (レス) id: d4674379cc (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - わああ!!ありがとうございます!!ログイン初のお気に入り登録が私の作品だとは……!めっちゃ嬉しいです!しかも神作品だなんて!まじで感謝です!嬉しすぎます! (2022年10月3日 19時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
奇跡 叶(プロフ) - ログインしたので初めて、お気に入りに入れさせてもらいました!こんな神作品を作っていただきありがとうございます! (2022年10月3日 2時) (レス) id: d4674379cc (このIDを非表示/違反報告)
彩弥 Ayami(プロフ) - めちゃくちゃ遅れました!ありがとうございます!直しときました!!(完全に私の名前でしたねこれ。) (2022年9月13日 20時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
- 8話の柱合会議のところで、名前がサキになったりツバキになったりしてるんですけど、間違いではないですか?間違えじゃなかったらとっても申し訳ないです…返答お待ちしてます。 (2022年7月3日 13時) (レス) @page10 id: d423b81b26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩弥 Ayami | 作成日時:2021年12月25日 21時

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