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三 望み? ページ3

「は」

フリーズした。思考も体も。私が、前の命と引き換えに、知らない場所での、小さくなった、高級マンション生活を、選んだ?

「どうして?」
「これ以上話すことは許されておりません」

そう言ってメイド山田はメイドルームとかかれた狭そうなところに入っていった。

残された私は、ただ呆然として机の上の真っ赤なランドセルと5年生の教材を見つめるしか無かった。






翌日。山田さんは私に軽い朝食を用意して待っていた。

リビングの横の自室から出て、洗面所で身仕度をして目玉焼きに醤油をかける。

「いただきます」

先程つくりあげたポニーテールがさらりと揺れた。

「西原Aです。よろしく」

五年生って中途半端だよね。あーあ、どうして私がこんなこと。本当にどうして。

この生活を選んだ私は血迷っていたんだろう。きっと。

「よろしくね、西原さん」
「よろしく」

ルックスには自信があった。この教室内で1番かわいいのは私、なんて自信が沸いてくる程に。

隣の人は中々の美青年だ。何だか見たことある気がする。前に小学校で同級生だった黒谷君にそっくりだ。

「Aちゃんって呼んでいい?」

休み時間に話しかけてきた派手目な女の子。なるほど。リーダーか。女子ボスが存在するクラスは面倒だ。そう感じる。

四 頭痛?→←二 借金?



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作者名:メアリエナ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月25日 13時

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