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結論は・・・ ページ20

部室に来て早々、演奏する流れになった。(私は聴いているだけなのだが)
彼らの演奏を聴くのは、あの日以来だ。
輝き・・・か。
初めて演奏を聴いた日から、今日まで彼らの演奏に感動しなかったことなんて一度も無い。
それほどまでに、力があるのだ。
でも、アイドルといわれるといまいちぴんと来ないところがある。
テレビの中で、歌って踊る。多くの人が目を奪われ心を奪われる。
どこか、現実とはかけ離れているような・・・それこそ、ほんとにテレビの中だけの存在のような
イメージだ。
確かに存在しているのだが、自分たちの生活とはかけ離れている。
それがどうだろう。
今、目の前にいる人たちが。
転校してきた日から今日まで、一緒に過ごしてきたはずの彼らが。
歌って踊る、テレビで見るような『アイドル』になる。
彼らと過ごすのが日常の一部になりつつある私には、それがどうしても想像できない。
「・・・どうだった?って、それどころじゃないか(笑)」
「えっ!!?あ、ご、ごめん・・・少し考え事してて・・・」
いつの間にか演奏が終わっていたみたいだ。
始まっていたことすら気がつかなかった。そんなこと、今までの私にはありえないことだが。
「考え事っつっても、大会のときのことだろ?」
「ま、まあ・・・。」
結論を聞かないことには、どうもほかの事に頭が回らないらしい。
「結局・・・どうすることにしたの、かなって。ずっと気になってて。結論は出たんだよね?」
恐る恐るたずねてみると、隼人君は「うーん」と考えているようなことをいい始める。
「俺たち五人としての結論はでたよ。」
「でも」と彼は続けた。
「軽音部としての結論は、まだ出てない。」
「えっと・・・それって?」
いまいち違いが分からない。
彼らとしての結論が出たのだったら、それは軽音部としての結論といってもいいような気がするが
どうも、そうじゃないらしい。
「・・・軽音部としての結論が出るのはさ、Aの意見も聞いてからだから。」
「私の、意見・・・。」
「そ。何も、俺たち五人だけで部活やってるわけじゃないだろ?」
「だから、Aっちがどうしたいか聞いてからにしようって決めたんすよ。
 大事なメンバーっすから!」
「四季君は、自分が仮入部ってことを忘れないでくださいね。・・・でも、その通りです。
 意見の相違があったら、話し合えばいいだけですから。」
「・・・うん・・・。Aが入るまで・・・誰かに聴かせるって、無かったから・・・。」

それぞれの結論→←話は後で



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- 結構、更新できました!(テスト期間だけど) (2018年2月15日 16時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
- ありがとうございます…! (2018年2月13日 21時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
- 恵さん» ありがとうございます〜今回は春名を前面に、かな・・・? (2018年2月13日 17時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは!めっちゃ面白かった!!春名がやばいですまじで。隼人Pなんだけど、やっぱりハイジョはみんな神っす! (2018年2月11日 15時) (レス) id: 5d8b999ccb (このIDを非表示/違反報告)
- 復活しました!これから、たまっていた分をどんどん更新していきます! (2018年1月31日 19時) (レス) id: c5be074fde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:絢(アヤ) | 作成日時:2017年12月11日 18時

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