100万回生きた俺。【ヒロアカ】 (ページ35)

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あけまして、【番外編】ページ35

爆豪は黙って俺を駅近くのホテルの一室のベッドに寝かせた。

それから走ってコンビニでオ○ナインを買って、俺のズボンに手を掛ける。

爆豪の瞳から涙は止まったが、罪悪感で一杯一杯になっている。

辛かろう。

俺の裂けているソコに優しく薬を塗る。

痛くないように、労っている手付き。

爆「…ごめん。いてぇよな。
後で好きなだけ殴ってくれていいぜ。」

しゅんとなっている爆豪。

殴れだなんて、痛いだけじゃないか。爆豪も俺も。

薬を塗り終えて、爆豪は俺の服を整えた後に部屋を出て行こうとする。

俺を寝かせたベッドから離れ、ドアノブに手を掛ける。

『爆豪、…俺と一緒に年越してくれないのか？』

腰が立たない俺は、掠れた声で爆豪の背中に向かって言った。

ドア前で立ち止まる爆豪は、消え入りそうな声で言った。

爆「俺はAを泣かせた最低なヤツだぞ。いーのかよ、傍において
No,1ヒーローになるとか、バカじゃねーのって思うだろ」

爆豪の顔が見えない。

今どんな顔して、どんな思いで言ったんだ？

爆豪のことを知りたい。知らないのは嫌だ。

俺は無理矢理躯を起こして、ベッドから降りた。

おぼつかない足取りで爆豪の傍まで歩いた。

爆「っ！？な、なにやってんだ！安静にしてろ！怪我してんだぞ、分かってんのか！？」

爆豪は咄嗟に俺を抱きかかえた。

俺は爆豪の胸倉を掴んで、言った。

『そんなことはどうだっていい。
勝己、いいかよく聞け。俺だけ見てろ。俺にだけ触れろ。俺はお前のなんだろ？
じゃあ、お前も俺のだろう。』

言うつもりのないことを言った。

俺は爆豪にイイ思いだけさせて、最期はサラッと逝こうと思ってたのに。

そうもいかなくなってしまった。もう、そんな軽い気持ちではいられない。

爆「////…」

赤い顔して、爆豪は静かに頷いた。

俺をベッドにそっと押し倒して。布団を掛けた。

隣で爆豪が俺の腰を摩っている。

胸に押し付けられた金色のモフモフする髪の毛。

赤い耳に早い鼓動。

俺はゆっくり爆豪の背中に腕を回した。

爆「…痛くなくなったら、もう1度リベンジさせてほしい…」

『ん、いーよ。除夜の鐘が鳴るまで、一緒に風呂入ろう。
今度は優しくしろよな///』

俺の腕の中で、爆豪が照れている。

いや、もう最高。何もいらない。爆豪だけいれば、それでいい。

爆「…もう1回、勝己って呼べよ」

『っ、勝己///』

勝己が可愛すぎて鼻血出そう。

お年玉は勝己がいいです。