100万回生きた俺。【ヒロアカ】 (ページ21)

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ヴィランに対するヒーローの存在ページ21

マスコミの一件は警察の登場によって速やかに片がついた。

俺と爆豪が教室に戻った時には、既に学級委員長が飯田に変わっていた。

教師一同は、ただのマスコミがセキュリティを1つとはいえ突破した事に驚きを隠せないでいた。

ヴィランの力が何らかの形で関わっていると仮説立てられた。

それはそうと、今日のヒーロー基礎学で行うのはレスキュー系の学習。

バスに揺られて、専用の会場に向かう。

皆して楽しく盛り上がりながら、バスはゆったりと進む。

良いBGMだ。

昨晩からの徹夜で、さすがの俺も眠くなってウトウトしていた。

ちゃっかり隣に座る爆豪の肩に、寄りかかって舟を漕ぐ。

爆「っ////」

あ、爆豪…怒んないな。珍しい。

切「おっ、昼間っから見せつけてくれるなぁｗ」

上「ヒュ～お二人サンｗ」

爆「うっせぇ！Aが起きるだろ！」

轟「A、寝てるときは子供みたいだな…」

爆「俺のだ！見んな！半分野郎」

爆豪は、俺の肩を寄せてキツく抱き占める。

ニトロの香りが仄かに心地良い。

爆豪の心臓がかなり早く動いていて、俺に触れる手の温かさが増す。

俺は、何故か爆豪のものになったらしい。

いや、まぁ…いいんだがな。

梅「爆豪ちゃん、べったりね
告白はしたの？」

告白？いや、待て。それはちょっと違うんじゃないかい？梅雨ちゃんよ。

俺は男で、爆豪も男だ。

これだけ何万回も人生を繰り返していれば、同性同士の経験もなくはないが…あまり気持ちよくなかったのを覚えている。

爆「告っ！？///…黙ってろ！」

さすがに告白まではキツいよな、爆豪。

今でも頑張ってるのに、告白なんて無理だろ。まだ高校生のガキだ。

告白する時は、俺からにしてやるか。

そうだな、爆豪がヒーローらしくないヒーローになった時に告白してやろう。

今朝から爆豪は俺の恋人になったらしいから。これで涙が止まらなくなることもなくなるわけだ。

相「今はいいが…安心しきっていると掻っ攫われるかもな、爆豪」

担任が何てこと言うんだ…。

相澤先生は、更に追い打ちを掛ける。爆豪が可哀想じゃん。

俺は、どこにも行かないぞ。爆豪。

爆「俺は離さねぇ！」

ガブッ

爆豪は寝ている俺の首筋に噛み痕を残す。

『んっ…んぅ、爆豪？』

爆「っ…////眠いんなら寝とけ…////」

キスマークは噛んでつけるもんじゃないぞ、爆豪。

『…キスマーク、お前にも付けてやろうか？爆豪』

爆「っっ！？////」

後で俺がやり方を教えてやる。