44話 ページ49
今回の任務は、七海と一緒だったからか、あっという間に片付いた。
「七海ありがとう。こんなに早く終わると思ってなかったよ。」
七「それはお互い様です。私は定時で帰りたいので。」
「うん、大事だよね。定時で帰るのは。」
やっぱり七海は変わっていないと私は思った。
任務後に七海と軽く話した後、私は高専に戻り、薄暗い階段を降りた。
真っ暗な部屋の中で、テレビ前のソファに座り映画を観ている彼に会いに行った。
どうやら、虎杖くんはすごく集中しているみたいで、私の存在になかなか気づかない。
「虎杖くん」
虎「！…神喰先生じゃん。どったの？」
「ただ、副担任として進捗状況を確認しに来ただけだよ。隣、座ってもいい？」
虎「いいよ。」
私が話しかけても、クマの呪蓋は眠ったままで、この短期間で虎杖くんが成長した様子がうかがえた。
「前より、呪力操作うまくいってるみたいだね。のみこみが早くて素晴らしいよ、虎杖くん。」
私がそう言うと、虎杖くんはニコニコしていた。
「ん？どうしたの？」
虎「あ〜いや、神喰先生に褒められるの素直に嬉しいなって思って。強い人に褒められると俄然やる気でるし。」
「ふふ、そっか。」
そういう虎杖くんは年相応の男の子で、可愛らしいと思った。強い人と言われ、調子に乗ってしまいそうだ。
虎「けっこう映画観たし、集中力も上がった気がする！まあ、気は抜けないけど。」
「うんうん！その調子で引き続き頑張ってね。」
虎「おうよ！」
返事をすると、虎杖くんは何かを思い出した顔をして、私に質問してきた。
虎「あ、そうだ。先生は、領域展開ってできんの？」
「あれ？領域展開について知ってたんだ。悟に教えてもらったの？」
虎「そう、どっからか急に現れて教えてあげるとか言われてさ〜。連れていかれたら、頭が富士山みたいな呪霊いてさ。」
「ちょっと待って、悟は目の前で見せたってこと？しかも呪霊の前で？富士山？」
虎「うん。五条先生はその呪霊が弱いって言ってたけど、あれは俺が今まで見てきた呪霊の中で、1番強く感じた。」
領域展開について、いずれ教えることになるとは思ってたけど、まさか目の前で直接見せるなんて思ってなかった。
実際に見た方が早いのは確かだけど。
ていうか、頭が富士山の呪霊ってなんだ？悟が任務中に偶然会った呪霊とか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 799人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ししゃも(プロフ) - 米毎さん» オレンジジュースどうぞおおお！！！面白いコメントありがとうございます！笑 更新頑張りますね！！ (2020年11月18日 23時) (
レス) id: 8991fe48ac (このIDを非表示/違反報告)
米毎 - うォォォォォォォォ！！！！可愛い可愛い！夢主ちゃんが可愛すぎる！カーッ！！宴だ！オレンジジュース持ってきてください！本当に面白いです！続きが楽しみすぎます！更新待ってます！ (2020年11月16日 20時) (レス) id: 2a7a7ec279 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - 桜餅ちゃんさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてすごく嬉しいです！！更新頑張りますね(^^) (2020年11月10日 0時) (レス) id: 8991fe48ac (このIDを非表示/違反報告)
桜餅ちゃん - 夢主ちゃんめっちゃ可愛い！！五条先生推しからしたら本当神作品です！更新頑張って下さい！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: bb817d3613 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - りりりのりーさん» こんにちは！本当ですか！？！ありがとうございます！｡°(°´∀`°)°｡めちゃくちゃ嬉しいです…更新頑張りますね！ (2020年10月30日 20時) (レス) id: eb51039bf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ししゃも | 作成日時：2020年10月28日 19時
