呪術高専1年の副担任

3話 ページ5

結局、虎杖くんは学長との面談に合格したらしい。
虎杖くんが入学できることを知って、少し嬉しいと思う私は、先生に向いているのかもしれない。



今年の1年生は残すところあと一人か、
そういえば、恵は怪我を負ってボロボロになってたな、
大変なときに悟に写真撮られてうざかっただろうな、


とかなんとか色々考えていると、LIMEのメッセージが来た。




悟A、明日原宿駅の前に集合ね!
A急に言われても…
悟頼むよ〜
A行かなきゃだめ?
悟ケーキ食べ放題おごるからさ
Aわかった





ケーキ食べ放題で釣られてしまった。
でも、悟の奢りだし、まあいっか。



なんで原宿駅なんだろう。
明日って、新入生が来る日じゃなかったけ？それと何か関係あるのかな。
まあ考えても無駄か、どうせ明日になればわかることだし。



いつも悟に振り回されていると感じていると、スマホが振動した。




プルルルル‥‥


「はい。」



伊「あ、Aさん。お願いがあるのですが、今大丈夫ですか？」



「大丈夫ですよ。」




伊地知さんから電話だ。たぶん、いつも通り呪霊祓って欲しいとかだろうな。




伊「実は…五条さんの担任としての仕事が溜まっていて、私一人ではどうも片付かなくてですね…」



「はい？担任としての仕事？」



伊「副担任である、Aさんにお願いしたくて…私も他のやるべき仕事がありますので…。」




あの男、なんでもかんでも伊地知さんに任せてるのか。
たしかに、伊地知さんは呪術師たちのサポートもあるだろうし、暇じゃないよな〜…。
いつも悟に仕事頼まれて可哀想ではあるし…



でも、絶対面倒だしな…いやでも‥‥




「…わかりました。私が代わりにやりますよ。」




だめだ、面倒くさいという気持ちよりも、伊地知さんが可哀想だという良心が勝ってしまった。




伊「本当ですか！ありがとうございます！」




電話越しの伊地知さんは、神様でも舞い降りたのかというくらい心の底から感謝していたようだった。






その後、私の机の上に置いてある大量の資料を見て、
悟には、ケーキ食べ放題以外に何か代償を払わせてやろうと心に決めた。

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