呪術高専1年の副担任

33話 ページ38

外に出ると、1・2年生が話していた。あと、悟もいる。




禪「お、噂をしてればAじゃねえか。」



「噂…？みんなは何してるの？」



パ「交流会に備えて、こいつらのこと鍛えてんだ。」



狗「しゃけ」



「お〜頼もしいね先輩。」



伏「神喰先生は、これから任務ですか？」



「まあね。」



伏「五条先生と喧嘩でもしました？」



「え、喧嘩はしてないけど…」



伏「機嫌悪いんで、何とかしてください。」



「恵にまで言われるとは。なんで機嫌悪いかは知らないよ…。私もう行かなきゃだし、みんな頑張ってね！」



釘「あ、逃げた。」




任務に行かなければならないのは確かだったが、そこまで急ぐ必要もない。



足早にその場を去ろうとすると、




五「じーーー」




「さ、とる……何？どいてよ。」




悟が私の前に現れ、行く手をさえぎった。




五「なんか、A最近さ、僕のこと避けてない？」




ギクッ




「避けてないよ。気のせい気のせい。」




五「今だって、目合わせてくれないじゃん。」




いや待て、そもそも悟は目隠ししてるから、こっちからはあんまり見えてないんだけど。




「だから、気のせいだって。」




すると、悟は私に近づいてきて、耳元に顔を寄せてきた。




「ちょっ、近い。」




五「Aは、僕だけ見ててよ。」




「っ！」




私は悟と距離を取り、その場から走って逃げた。




釘「あからさますぎて引くわ〜。独占欲強め男かよ。」



禪「Aも面倒なやつに好かれたな。」



伏「そういうのは、俺たちがいないとこでやってください。」



パ「あきらめないのはいいことだけどな。」



狗「おかか」



五「みんな、少しは僕の恋路を応援してよ。」




Aがいなくなった後、五条悟は1・2年生にボロクソ言われていた。




釘「ていうか、あれだけのことされて気づかない神喰先生もなかなかね。」



五「Aは鈍感なんだよ。そこも可愛いけどね。」



禪「いっそのこと、Aに振られたら面白いのにな。」



五「それは無い！僕はナイスガイだからね。」



釘「その自信どっから来てんのよ。」



伏「五条先生、こういうところある。」



五「恵、冷静に言わないで。」






一方、逃げ出したAは、




「『僕だけ見ててよ』って何よ。あ〜早く硝子に話して何とかしたいな〜…。」




五条の思惑通り、五条のことを少しづつ意識するようになっていた。

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