25話 ページ29
次の日、私は昨日の残っていた仕事を高専で終わらせた後、家に帰り、部屋の掃除を始めた。
悟だからといって、そのままにしておくわけにもいかない。
家に客人が来るのは久しぶりだから、綺麗にしたかった。
「?」
部屋を掃除していると、懐かしい写真が出てきた。それは、高専時代、4人で撮ったものだった。
「みんな、若いな〜。あはは、この写真の硝子、目が半開きになってる。」
そこには、傑も映っていた。
夏『A、悟と仲良くするんだよ。』
「仲良く…か。喧嘩を止めてくれる人がいないと、厳しいなあ…。」
私は、写真をクローゼットの奥にしまい、思い出に蓋をした。
過去のことは忘れられるものじゃないけど、今を精一杯生きること、それが私の責務だ。
掃除をし終わり、1人には広い部屋がさらに広くなったように感じた。
気づけば、外も少し日が暮れてきていた。
もうおうちデートなんて時間でもないだろうに、そう思っていた時、家のインターホンが鳴った。
ピンポーン、ピンポーン
「任務、お疲れ、悟。」
家のドアを開けると、いつもの黒い目隠しではなく、サングラスをかけた悟がいた。
仕事が終わって、オフって感じだ。
五「いや〜もう少し早く終わらせたかったんだけど、違う仕事もやらされてね。予定より少し、遅くなっちゃった。」
「そうなんだ。別に気にしてないよ。どうぞ、上がって。」
五「じゃあ、遠慮なくお邪魔するよ。」
悟は任務が疲れたのか、ソファにドカッと座り、足をのばしていた。
「何か飲む?」
五「炭酸ある?」
「コーラ。」
五「じゃあ、それでお願い。」
私達ぐらいの年齢なら、お酒を飲んで、おつまみも一緒にという人がほとんどだろう。
でも、悟は下戸だから、お酒より甘い炭酸とかの方を選ぶ。
私だけお酒を飲むのも癪だから、2人分、コーラをグラスに注いだ。
「はい。」
五「お、ありがとう。クーッ!仕事終わりの炭酸うめえ。」
炭酸うめえって、部活終わりの高校生みたい。
そう思いながら、私もソファに座り、コーラを飲んだ。たしかにうまい。
「ねえ悟、映画観ない?」
五「いいね。観よ観よ〜。」
おうちデートだからといって、家でできることなんてほとんどないと思っていた私は、映画を観れるように準備をしておいた。
部屋を暗くして、映画を観ていると、私は段々と眠くなってきた。
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ししゃも(プロフ) - 米毎さん» オレンジジュースどうぞおおお!!!面白いコメントありがとうございます!笑 更新頑張りますね!! (2020年11月18日 23時) (レス) id: 8991fe48ac (このIDを非表示/違反報告)
米毎 - うォォォォォォォォ!!!!可愛い可愛い!夢主ちゃんが可愛すぎる!カーッ!!宴だ!オレンジジュース持ってきてください!本当に面白いです!続きが楽しみすぎます!更新待ってます! (2020年11月16日 20時) (レス) id: 2a7a7ec279 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - 桜餅ちゃんさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえてすごく嬉しいです!!更新頑張りますね(^^) (2020年11月10日 0時) (レス) id: 8991fe48ac (このIDを非表示/違反報告)
桜餅ちゃん - 夢主ちゃんめっちゃ可愛い!!五条先生推しからしたら本当神作品です!更新頑張って下さい! (2020年11月9日 18時) (レス) id: bb817d3613 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - りりりのりーさん» こんにちは!本当ですか!?!ありがとうございます!。°(°´∀`°)°。めちゃくちゃ嬉しいです…更新頑張りますね! (2020年10月30日 20時) (レス) id: eb51039bf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししゃも | 作成日時:2020年10月28日 19時