13話 ページ15
冷たい……寒い…ここはどこ…………?
「う゛っ」
海?苦しい息が続かない…
とりあえず落ち着かなきゃ。冷静に。
これは呪霊が見せてる幻覚か何か…?
『あっ!Aちゃんおかえり!』
『お前なんか生まれてこなきゃよかったんだ。』
『非呪術師を皆殺しにして、呪術師だけの世界を作るんだ。』
『神喰先生!』
これは私の記憶?
でも、全部が本当の出来事じゃない。作られた思い出もある。
やっぱりこれは幻覚だ。
『Aは可愛いね。』
その瞬間、聞き覚えのある声がした。
「さ…と…る……………?」
悟が呼んでる。そっちの方はあったかそうだなあ。
『A、好きだよ。ずっと俺と一緒にいよう。』
惑わされるな。これは、夢で現実じゃない。
悟はそんなこと私に言ってない。
悟のような声は次第に私の方に近づいてきて、何度も私の名前を呼ぶ。
「うるさい…うるさい………うるさい!!」
『A?』
私は手を合わせ、術式を発動させた。
"天地創造"
短剣を作りだし、声のする方へ振りかざすと、何かに刺さった。
「ごめんなさい。でも、あなたは悟じゃない。」
私は、短剣から呪霊が耐えられないほどの呪力を流し込んだ。
すると、悟にそっくりの何かは形を変え、苦しそうなうめき声をあげて消えていった。
それと同時に、暗くて寒かった場所から解放され、元居た場所に戻ってきた。
そこまで強くない呪霊だったけど、人を精神的に追い詰めるような呪霊だった…。
なんとか意識を保てたから、助かったけど、あのまま幻覚を受け入れていたら危なかった。
私は完全に建物内の呪霊を祓い終わり、帳の外に出た。
すると、補助監督さんが慌てて話しかけてきた。
「神喰さん!大丈夫でしたか!?呪いを感じなくなってから出てこられるまで、時間がかかっていたようですが。」
「大丈夫です。怪我もしていないです。」
「はあ、よかった〜何かあったら五条さんあたりに殺されますからね。」
「ん?なんで悟?」
「へ!?ああ、何でもないです!」
補助監督さんは知らないのか?と言わんばかりの顔をして驚いている。
私そんなおかしなことでも聞いたかな。
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ししゃも(プロフ) - 米毎さん» オレンジジュースどうぞおおお!!!面白いコメントありがとうございます!笑 更新頑張りますね!! (2020年11月18日 23時) (レス) id: 8991fe48ac (このIDを非表示/違反報告)
米毎 - うォォォォォォォォ!!!!可愛い可愛い!夢主ちゃんが可愛すぎる!カーッ!!宴だ!オレンジジュース持ってきてください!本当に面白いです!続きが楽しみすぎます!更新待ってます! (2020年11月16日 20時) (レス) id: 2a7a7ec279 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - 桜餅ちゃんさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえてすごく嬉しいです!!更新頑張りますね(^^) (2020年11月10日 0時) (レス) id: 8991fe48ac (このIDを非表示/違反報告)
桜餅ちゃん - 夢主ちゃんめっちゃ可愛い!!五条先生推しからしたら本当神作品です!更新頑張って下さい! (2020年11月9日 18時) (レス) id: bb817d3613 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - りりりのりーさん» こんにちは!本当ですか!?!ありがとうございます!。°(°´∀`°)°。めちゃくちゃ嬉しいです…更新頑張りますね! (2020年10月30日 20時) (レス) id: eb51039bf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししゃも | 作成日時:2020年10月28日 19時