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闘う人 ページ15

「へぇ〜、ここが阿波。でっかぁ〜い‼」


普通ならワクワクが止まらない…
…ところなんだけど、違和感がある。


「人々の目が死んでる」


大きい街なのに、
何かに怯えている顔をしている人が、沢山いる。


「きゃぁぁああっ! だ、誰かぁっ‼」


突然、路地に悲鳴が響いた。

何が起きた⁉

誰かに聞こうと辺りを見回すと、
みんな知らない素ぶりで家の中に逃げ込む。

……行くしかないっ!


「確か、声が聞こえたのは…こっち!」


道を曲がった先にあったのは、
怪我をしている女性と、長身の男。

あいつがあの人に何かしたのか⁉

犯人は自然とその男に結びつく。


「お、お前っ! 何してるんだ⁉」


ビビるな……敵に目を付けられる。

武器を持っていないと思わせて…
懐に飛び込み、斬る!


「おっと」


俺の渾身の一撃はかわされる…どころか、
軽く片手で受け止められた。


「勇気ある子だね」


「は、離せっ!」


「大丈夫。彼女には何もしてないよ」


「嘘つけっ!
さっきここから叫び声が……‼」


掴まれた腕を振り払おうとすると、
逆に引っ張られ、持ち上げられた。


「ち、違うんです……っ!
その人が助けてくれて……」


え?


「そーゆーこと♡
僕は女性に暴力を振るうなんて
美しくない真似、しないよ」


「助けてた、のか?」


間違えたのは気まずい、けど……


「良かったぁぁあ」


「?」


「この街にも、役人に立ち向かう人
いたんだ……!」


この街の人々がみんな、諦めていたら、
街の再興は図れない。

立ち向かう人がいて、良かった…!


「じゃあ、気をつけてね♡」


俺が安心している間に、
その男の人は、女の人とお別れする。


「君、この街の子供じゃないよね?」


「俺、子供じゃないぞ! もう14だぞ!」


「そうなんだ〜 名前は?」


簡単に答えていいのかな……と思ったけど、
まずは信用からだ。


「A、だよ」


「A君か〜」


その人は、にっこり笑って手を差し出した。


「ちょっと来てくれないかい?
話があるんだ」


「話……」


……信用できるかも。


「おいで」


その人は、俺を抱えて……跳んだ!

緑色の髪が翻り、風になびいた。

抗う者→←ジェハ兄のお話。


ラッキーキャラ

ケイシュク


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ノルアン(プロフ) - 千々さん» ありがとうございます!これからも更新停止状態にはならないように頑張らせて頂きます!いつもありがとうございますm(_ _)m (2020年6月23日 6時) (レス) id: 56e7842da3 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - とても面白かったです。次回作も読ませていただいています。これからも頑張ってくださいね!(いろいろ大変なのはお察しします……) (2020年6月21日 19時) (レス) id: df88b28f21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノルアン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/akamate/  
作成日時:2020年4月26日 20時

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