誓った2【鬼滅の刃】

64 ページ16

病室に戻るとしのぶ様が必死にAさんに薬を飲ませているところだった



「この状態が続くのは非常に危険ですね…私の薬が効くと良いのですが…」


しのぶ様が造られた薬は血鬼術の効果を半減できる薬で、隊士の方々だと大抵の方はすぐ耐性が付いて血鬼術の効果が消えると言う優れものなのですが…



「ひとまず、服を脱がせてお腹の傷も見ましょう」


「はい」



服を丁寧に脱がせるとお腹に横線のような傷があって、そこから出血していた



「こんな所に傷が付くとは可笑しいですね…普通なら刀を構えているので中々ここを攻撃されると言うことはなさそうですが…」


軟膏を塗って包帯を巻いていくしのぶ様は首をかしげた



確かに、ここ以外に傷が無いのも可笑しい。もしかして…Aさんは他の方を守ったのかも……



「一先ずはこれで終わりですね、後は血鬼術の効果が早く消えるのを願うだけです」


「そう…ですか……分かりました」


私は失礼しましたと出口で頭を下げて洗濯物を篭に入れようと篭を持った



Aさん……治るといいな…

65→←63

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す