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『師範、あのお父さんも鬼殺隊に入っていたんですけど…何か知りませんか?お父さんからは鬼殺隊のことも階級も知らないんです』
師範を見つけて何かお父さんが使っていた呼吸の手がかりとなるものがないか聞いてみた
「むぅ、父の名は?」
『日暮…日暮勇(いさむ)です』
お父さんの名を告げると師範はめを見開いて驚いた素振りでなんと!と叫んだ
「日暮勇と言えば元柱だ!先日亡くなったと聞いたが…」
『あの、師範が駆け付けてくれる前に鬼と戦って命を落としました…病気で体が弱っていたのに、私達を守ってくれたんです……』
「そうか、勇はその名の通り勇ましく鬼に立ち向かい隊士には優しく強かった……最後まで誰かを守り抜いたとは……見事!」
目を細めて何かを思い出している師範にあの…と遠慮がちに聞いた
『お父さんが使っていた呼吸が知りたいんです』
「勇が使っていた呼吸は、確か¨陽の呼吸¨と言うものを使っていた」
『ありがとうございます』
陽の呼吸……
「そうか、勇の子供か……だからこんなにも強く、賢く、優しいのだな」
私達とお父さんを褒められたようで嬉しくなり師範にふふっと微笑んだ
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作者名:イカ星人 | 作成日時:2020年1月3日 20時