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「でもあれやなぁ。まさか、ショッピ君が立候補するなんて」
――"……別に。ただ昨日話したの俺ですし、変に警戒させるよりいいでしょ"。
サポート役を決める際に、すすんで手を上げた彼が、コネシマにからかわれて宣った台詞である。
「っていうか、俺いる意味ありました？ 何喋ってはるか、ぜーんぜんっ分からんかったんやけど！」
「胡散臭い奴なら見たら分かるやろ、お前自身胡散臭いし」
でぇ！？ と、急なディスりに目を丸くさせ、大袈裟に驚いてみせたのはチーノだ。
「んや、まぁ……別に変なとこなかったわ、知らんけど」
「適当やな」
「そういうトントンはどうなんや」
「……。概ね賛成――やけど正直、何かはぐらかされとる気もするし、このまま警戒しといて損はないと思うけど」
「ふむ。王子が言った通り、それだけ聡明な女性ってことだろう。置かれた現状がよく視えている」
――そうして、部屋にいる人間の意見が、ほぼ総意となり始めた折だった。
んー、でも。
と、妙に間延びした声が上がる。
「何や、大先生」
「俺は逆に、普通の女の子に見えたけど」
「は？」
こめかみ辺りを掻きつつ、鬱先生は続ける。
「確かに頭ええんやろうなぁって思ったけど……それ以上に、普通にか弱そうやったで」
「お前、女やからって甘く見とるんちゃうやろな」
「ちゃ、ちゃうくて！ そうやなくてな――だって、ずっと手ぇ、震えとったで」
そうして与えられた意見に、部屋には沈黙が落ちた。
「あんま、怖がらせるようなことは、可哀想やと思うなぁ。一人でこっち残るんやから」
「……。そうやな」
「うん」
鬱先生は、ショッピと彼女が出ていったドアを見やる。
つられて、他の彼らもそちらに目を向けた。
「――ま、そこんところは、まずはショッピ君が上手いことするやろ」
ほんでもってそれ以上の情を、移さんかったらええんやけど。
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感情末期 - コメント失礼しますー!巡回いってきます!!大好きです!!いってきます! (2021年10月5日 22時) (
レス) id: c7b86b77aa (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます。頑張って組み込んだコメディ部分、ウケたようで嬉しいです(笑) 応援ありがとうございます。 (2020年5月21日 2時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - コメント失礼します！ふにんきのところ笑っいました。更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: a5a3967b27 (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 櫻華さん» コメントありがとうございます。これからもご満足いただける作品になるよう頑張ります！このご時世なので、櫻華さんも重々ご自愛くださいね。 (2020年5月20日 22時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - 初コメ失礼します！リアリティのあるお話で、とてもハマりました！お身体に気をつけて、これからも更新頑張ってください！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: e0d01a51ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江之子
| 作成日時：2020年4月24日 1時
