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「竜は警戒心が強い生き物ですが、基本、危害を加えてこない相手には手を出しません。――悪く言えば、我々にあまり、興味がないのです」
抑えたままの声で、グルッペンさんが肩を竦める。
長い間、この竜の棲み処のすぐ傍で生活してきた彼らがそう言うのだから、間違いないんだろう。
じゃあわざわざ刺激になるようなこと、しなきゃいいんじゃない？
……と思わない訳でもないが、まぁこれだけ脅威になり得る存在がいるとして、それを野放しにしておくのも不安なんだろう。
形だけでも友好的に、危害を加えたりしませんよ、というアピール。――当の竜たちに伝わっているかは別として。
なるほど、なるほど。
何となく見えてきた今日の目的に、一人頷く。
そして、本日の主役ともいえるその存在を、視界の中に捉えるのだ。
他の竜たちに囲まれるようにして、最奥に鎮座するその姿。
一際目を引く白銀色の肢体は群を抜いて巨体で、しかし蹲るように顔を隠した体勢のまま微動だにしない。
『(あれが――"竜王")』
隠された視線がこちらに向いたとき、私は上手く立っていられるだろうか。
そう考えてしまうほど、醸し出すオーラが段違いで、悠然で、そして恐ろしいと思った。
グルッペンさん達に続くように、私たちはドームの半ばまで進み出た。
やはり竜たち(竜王は除く)はそれほど興味がないようで、顔だけこちらに向けて、長い尻尾をゆるりとくねらせるだけ。
その前で、私たちは前もって打ち合わせていたように膝をついて頭を垂れた。
先頭には、グルッペンさんと殿下が並んでいる。グルッペンさんが、村の言葉――つまり私たちには理解できない言葉で何か、声を張り上げて言った。
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感情末期 - コメント失礼しますー!巡回いってきます!!大好きです!!いってきます! (2021年10月5日 22時) (
レス) id: c7b86b77aa (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます。頑張って組み込んだコメディ部分、ウケたようで嬉しいです(笑) 応援ありがとうございます。 (2020年5月21日 2時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - コメント失礼します！ふにんきのところ笑っいました。更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: a5a3967b27 (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 櫻華さん» コメントありがとうございます。これからもご満足いただける作品になるよう頑張ります！このご時世なので、櫻華さんも重々ご自愛くださいね。 (2020年5月20日 22時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - 初コメ失礼します！リアリティのあるお話で、とてもハマりました！お身体に気をつけて、これからも更新頑張ってください！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: e0d01a51ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江之子
| 作成日時：2020年4月24日 1時
