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「二人とも何話してるん？」
「おうシャオロン」
「おう、やないわ。ゾムお前許さへんからな」
ゴツ、とおそらく然程力のこもっていない拳がゾムの頭に落ちるも、ゾムも笑ってそれを受け入れていた。
それだけで彼らの仲の良さが窺える。
「……で？」
シャオロンは、つ、とAへと目を向ける。
『初めましてシャオロンさん、Aです』
「ん、よろしくなぁ」
彼は第一声明るく返し、人の良い笑顔を浮かべた。
「あら？ Aさんやん」
『あぁ、ロボロさん』
「君ここの人やったんやねぇ」
「ロボロも知り合いやったんか」
『うん、最近だけど』
気が付けば、誘われるようにAの元へ人が集まっていた。
隣に座るゾムを含め、総勢四名の"我々だ！"メンバーが自分を取り囲んで和気あいあいと会話している。
あれ、とAは我に返る気分だった。
今って確か、二ギルド恒例の"一戦"の真っ最中なんじゃなかったっけ。
『あの、私が言うのもなんだけど、皆ここで喋ってていいの？』
「んー。まぁ、毎回やってるしなぁ」
『な、慣れるほど……』
「Aさんこそ参加せぇへんの？」
『あ、私この会議参加したの今日初めてなんです』
「そうなん！」
「……それで今まで会ったことなかったのか、なるほど」
前に立つ彼らの間から戦況を覗き見ると、戦いの勢いは終盤というくらいには落ち着いていた。
そろそろ終わりそうだ。
そして考えてみて欲しいのだが、今彼女の周りには"我々だ！"勢が四人。
九人の内約半数が戦線を離脱しているのだから、当然周りだって直にそれに気付く。
それは何も、"我々だ！"側に限ることではなく。
「それにしても、なんで今まで参加せんかったん」
楽しいのに、と《熱膨張》の魔石を弄っているゾム。
いや、楽しいかどうかは今の時点では賛同しかねるが……。
『あー……何ていうか、その』
「うん？」
「ああああっ！！ あんた達、Aに群がってんじゃないわよ！！」
突き抜けるような怒号が、ホーム内に響き渡った。誰もが何事かと動きを止める。
例に漏れず振り返った四人の隙間から、眉を吊り上げたアリサが見えた。
『――過保護、なんだよねぇ』
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江之子(プロフ) - チトセさん» コメントありがとうございます。私も、いつまで経っても魔法の世界が好きなんですよねぇ。是非とも一緒に楽しんでください！ (2020年4月2日 23時) (
レス) id: 7dbb78881f (このIDを非表示/違反報告)
チトセ(プロフ) - もちろん待ってました！この設定が好きだったので、更新ない間もこの世界を歩くことを妄想したり…。帰ってきて嬉しいです！ (2020年4月1日 11時) (レス) id: e1c495790d (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - さよさん» コメントありがとうございます。何度もとは嬉しい…。期待に沿えるよう精進します！ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 7dbb78881f (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 。。。さん» コメントありがとうございます。旧作から来ていただけたようで、何年もお待たせして恐縮ですが、また気長にお付き合いください！ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 7dbb78881f (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - 旧作何度も読み返すくらい好きだったので、新設を作ってくださってとても嬉しいです…！！これからの更新とても楽しみにしています。 (2020年3月25日 11時) (レス) id: 6370bc6004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江之子
| 作成日時：2020年3月24日 21時
