2#女人ギルド"フィリアス" ページ4
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「いやー、ごめんねぇ。ついいつもの調子でさぁ！」
「い、いつもの……」
「あ、違うのよ！？ いつもこんなって訳じゃなくてね？」
「……アリサ姉さんは少し黙っておいて」
とりあえず急いで"新人さん"に椅子を用意して、簡易的な面接の場を設ける。
出席者はアリサとハンナ、A、そして新人さん。
アリサが豊潤なブロンドの髪をかき上げながら謝罪するも、それは逆効果なようで。
静かに制止するハンナにまたも喧嘩勃発かと危惧するが、アリサはむうと頬を膨らませて黙り込んだ。
どうやら、少しは反省の兆しがあるらしい。
全く、ここの名物である"フィリアス姉妹"、性格は全くの正反対なせいで衝突するのは日常茶飯事。喧嘩するほど何とやら、か。
「では、いくつか質問をします。いいですか？」
「は、はい！」
『緊張しなくていいよぉ、別にテストじゃないし』
「はい……！」
姉に代わって、少し畏まった口調で話を進めようとするハンナは、その容姿も相まって少々キツイ印象を与えがちだ。
気が弱そう、という第一印象の感じられる新人さんが不憫だ、とAはなるだけ穏やかな声で助言をかけた。
「まず、名前と……それから年齢は？」
「はい、リジーといいます。歳は16です」
「おっ、若いねぇ、いいねぇ」
『やだアリサおばさん臭いからやめてよ』
一つ目の質問からすでにガヤと化す姉とAに、ハンナは視線をちらと流してから眉間を押さえる。
「……では次。どうしてここに入ろうと？」
「は、はい……実はわたしの母が、先日ここのメンバーの方に助けていただいたらしく……」
「お母様が？」
「あの、魔物に追われて川に溺れかけたところを」
「あらら、そりゃ災難だったねー」
「……あー、それ多分あたし」
ふと、聞き耳を立てていたらしい周りのメンバーの中から声が上がり、ひらひらと手を振る女性があった。
豊満な肢体を惜しげなく露出し、艶やかなショートカットの赤毛がトレードマークのマーリン。ここの古株だ。
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江之子(プロフ) - チトセさん» コメントありがとうございます。私も、いつまで経っても魔法の世界が好きなんですよねぇ。是非とも一緒に楽しんでください！ (2020年4月2日 23時) (
レス) id: 7dbb78881f (このIDを非表示/違反報告)
チトセ(プロフ) - もちろん待ってました！この設定が好きだったので、更新ない間もこの世界を歩くことを妄想したり…。帰ってきて嬉しいです！ (2020年4月1日 11時) (レス) id: e1c495790d (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - さよさん» コメントありがとうございます。何度もとは嬉しい…。期待に沿えるよう精進します！ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 7dbb78881f (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 。。。さん» コメントありがとうございます。旧作から来ていただけたようで、何年もお待たせして恐縮ですが、また気長にお付き合いください！ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 7dbb78881f (このIDを非表示/違反報告)
さよ(プロフ) - 旧作何度も読み返すくらい好きだったので、新設を作ってくださってとても嬉しいです…！！これからの更新とても楽しみにしています。 (2020年3月25日 11時) (レス) id: 6370bc6004 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江之子
| 作成日時：2020年3月24日 21時
