＊勘違い 4＊ ページ20
＊
「それじゃあ、Aちゃんも元気でネ。次会うときはたーっぷりお話聞かせてよね」
「ユリウスの愚痴を聞いてくれるなんてフェリスは優しいね」
「うんうん。ばいばーい」
本人を前に愚痴を言う予定を話すAは、フェリスと同じように手を振って別れを告げる。
横目でユリウスを見れば、怒った様子もなく、呆れているわけでもなさそうだった。
そもそもユリウスが自らの感情を露わにすることはほとんどないのだが……。
これからアナスタシアへの挨拶に行く。
ユリウスと送るハードな日常がAを待っている。
大きなため息を吐けば、ユリウスに名前を呼ばれる。
声のする後ろを向けば、ユリウスが数歩歩いた先で待っていた。
慌てて隣に立てば、ユリウスは満足したように再び歩き出す。
「私が行く前、団長から何か言われた？」
静寂の中、ユリウスの隣を歩くのが我慢できなかったAは適当な話題を振る。
ユリウスの眉が少し動いたが、Aもあえて言及しない。
お互いに触れられたくないことはある。
「君にリンガを与えすぎないようにと。鍛錬をする際には調子に乗らせないようにとも助言していただいたよ」
「流石の私でもアナスタシア様にご迷惑をおかけするようなことはしないよ……」
Aの第一がエミリアであることは決して変わらない。
エミリアに不利益なことは行わない。
エミリアに迷惑をかけない。
エミリア陣営が不利になることも絶対に行わない。
たとえ、どんなにリンガを積まれてもそれは変わらない。
よって、Aはアナスタシアに無礼な行動をすることはもちろん、何か取引をすることも、情報漏洩を起こすこともない。
「A。昨日、伝え忘れことがある。一人での行動はできるだけ控えて欲しい。できれば私に声をかけてくれ。無理なら近くにいる者で構わない。こちらにも都合があるため心得て欲しい」
Aの命が狙われていることを知っていれば、その理由は誰もがわかる。
しかし、Aは人の好意に気付きづらい。
勘違いをしたまま、
「わかった。見られたくないものもあるからね」
納得を見せた。
Aの鈍さが、たまに本当なのか相手を油断させるためのものか、ユリウスにはわからなくなるときがある。
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零(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2月22日 11時) (
レス) @page30 id: 679f50534d (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！サ終してしまいましたが、周りにプレイしている人はいなかったので同じ気持ちの日がいて嬉しいです。リクエストもありがとうございます！時間はかかってしまうかもしれませんが、必ず書かせていただきますのでよろしくお願いいたします！ (6月30日 19時) (レス) id: 4f48ae530b (このIDを非表示/違反報告)
あられ - 更新ありがとうございます！ 私もリゼロスは好きなキャラの色んなイラストを見ることができて嬉しかったので、サ終すごい悲しかったです。またリゼロを楽しめるゲームが出るといいですね。 番外編ですがラインハルトとの絡みが見たいです！ゆっくり待ってます！ (6月25日 1時) (レス) @page21 id: f37c856724 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます！更新を喜んでいただけて私も嬉しいです。誤字報告ありがとうございます。気づかなかったので本当にありがたいです。これからもよろしくお願い致します！ (2022年11月12日 23時) (レス) id: 8d067758b7 (このIDを非表示/違反報告)
あられ - 好きなリゼロ小説なので更新されていてとても嬉しいです！17ページですが団長が待ちくたびれているが街くたびれているになっています。これからも応援してます！ (2022年11月12日 20時) (レス) @page17 id: ac6762bdac (このIDを非表示/違反報告)
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