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ep.7 ページ9
そんなことを考えていると、急に周りが同じ方向を向いて姿勢を正した。
私もみんなに倣って姿勢を正す。
その先には、鋭い目つきの小さな男がいた。
この男を私は知っている。
「リヴァイ、兵長…」
その呟きを彼は聞き逃さなかった。
「なんだ?」
「いえ、何でもありません」
私はさらに姿勢を正した。
男はしばらくエミリを見ていたが、視線を全体に戻した。
鼓動が激しい。
ドクドクと耳に響いている。
男に睨まれたからではない。
分かってしまったからだ。
こんなことはありえない。
いや、しかし。
そうでなければ説明がつかない。
全力で自分の出した結論を否定しようと必死にもがくが、
右に立っている少年と左に立っている女性。
その周りの人物。
そして目の前の男−−。
右に立つ少年−−エレンに見覚えがあったのも、ジャンという名前に聞き覚えがあったのも全部全部、これで説明がつく。
ここは、私の住んでいる世界で話題の大人気作品『進撃の巨人』の世界なのだ。
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作者名:勾 | 作成日時:2019年2月7日 17時