デート 黄 ページ15
Aside
「ねぇねぇ！リチャくーん！ええやん！！デートしようやー！」
「めんどいて！一昨日一緒に出かけたばっかやろ！」
恋人のリチャくんは素っ気なくて、私の憧れの甘々彼氏とはかけ離れたような人。
でもそんなところも素敵でなぜか惹かれていて気づいたら告白していた。10回ほど私から告白したらリチャくんが諦めたようにOKをくれて、今ではラブラブカップルではないけどそれなりに上手くやっている。
今はどうしても観たい映画がある私VS今度でええやろリチャくんの戦いだ。
「おーねーがーい！リチャくんとデートしたい！！」
「んーもーめんどいねん自分！映画やろ？何時のやつとかチェックしてんのか？」
「え！それってまさか！」
「ほらはよ準備せぇ。あの映画やろ？調べとくから」
やっぱりリチャくんは素っ気ないように見えてちょー優しい。ていうかオカンかいな。塩に見えてちゃんと私のこと考えてくれたりとか気遣ってくれるとこ、ほんとに好き。
「準備できたで！いこう！」
「電気消した？エアコンは？コンセント抜いてきた？」
「全部おっけーやって笑」
リチャくんと家のチェックをして、鍵をちゃんと閉めて、たまには歩いていこっかと手を繋いで歩き始めた。
「結局リチャくん私のお願いなんでも聞いてくれるよな〜。ほんま優しい！」
「お前が執拗いだけやろ。まあ今回の映画は俺も観たかったししゃーなしやで」
「んふふ。照れ隠し？」
「ちゃうわ」
いっつも優しいリチャくん。可愛くてかっこよくて面白くて、塩な時もあるけど大好き。
これからもずっと隣を歩けるように頑張らなくちゃ！
「ふへへリチャくんすきー！」
「きっしょなんや急に」
「まぁ俺もすきやけど…」
「え！なに！もっかい！」
「絶対いやや！！！」
「えー！アンコール！アンコール！」
今日も私の塩彼氏は可愛いです。
おわれ
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作者名：晴 | 作成日時：2022年11月29日 19時
