まえぬの妹も人気声優

22話 ページ27

水族館から帰り、また今日から病院だなぁ、なんて考えていると、いつの間にか寝てしまっていた。



？「ねえねえ、A。将来は何になりたいの？」


また、この子だ。

あいちゃん。


やっぱり怒ってるんだ、、



あのとき、将来の話をした、中学三年生で、まだ漠然とした夢だったが。


あい「Aちゃんは、何になりたいの？」


私は、、

「声優になりたいの。」


お姉ちゃんへの憧れ、そして、お兄ちゃん、、。



そこで、ふと気づく。


お兄ちゃんの存在に。




すると、バアｧーーっと思い出が渦巻くように


頭の中を駆け巡ってゆく。



あい「Aちゃんは、悪くないよ。
　
　 姫野愛は、私じゃないよ。

　 だって私はもう、、


　 この世にはいないから、、。



　 Aちゃんを守りたくて、夢の中だけだけど、こうして会いに来たんだ。


　 姫野愛(アイツ)は、私のふりをして、勝手に私の名を名乗っている。

　 Aちゃんと同じ養成所に通っていて、智昭くんのファンだよ。


　 あなたの後輩は、Aちゃんが羨ましくて、妬ましくて、、そして、恨みに変わった。



　 お願い、Aちゃん、私はアイツを許せない。


　 だから、起きて、みんなに話して、私を救って、、


　 あなたはもう、前野Aだから。



　 安心して、、



　 大好きだよ。」




「待って、、あいちゃん！、、必ずアイツを成敗して見せるから！

　ありがとう、、」



目が覚めると、汗だくで、でも、いつもの病院で、安心したと同時に、急いでナースコールを押した。

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