私得な短編集[あんスタ]リクエスト募集中！！！ (ページ17)

今日:34 hit、昨日:24 hit、合計:115,121 hit

仁兎なずな.世話焼きの勘違いページ17

私とに～ちゃんは向かい合って勉強中。
に～ちゃんが試験勉強に行き詰まっている私に、勉強を見てやる、と言ってくれたのだ。

私(ありがたい…けど)

どうにも集中ができない。
目の前に好きな人がいるから当たり前なんだろうけど…

勉強しようと思っても、
綺麗な黄色の髪が揺れるのが
その真剣そうな眼差しが目に入ってドキッとしてしまう。

なずな「A？どうした？」

私「い、いや…」

なずな「分かんないとこあれば言えよ？に～ちゃんが教えてやる♪」

私「ありがとう…」

なずな「…A、元気ない？」

私「そんなことないですけど…
　なんで？」

なずな「なんかポケーっとしてるしさ…」

私「そうですか…？」

なずな「疲れたのか？」

私「いや全然！勉強しましょう」

なずな「…おう」

10分後

駄目だ、進まないよ～！！
というか、に～ちゃんにも分かっちゃうのか…

なずな「A、お前進んでないじゃん」

私「ごめん…」

なずな「謝ることじゃないけど…なんかあるのか？
　あ、さては、好きな奴でもできたか？」

私「な、なななななっ！？」

なずな「動揺しすぎだりょお前！マジでいんにょかよ！？」

私「いないっ、いませんよ！！」

なずな「…怪しい」

ずいっと顔を近づけられる。

私「ちょっ、やめて下さい…」

なずな「…はぁ」

に～ちゃんは顔を離すとため息をついた。

なずな「まっ、見てたら分かるよそれくらい。
　青春してるな～お前も」

私「えっ、ちょっ、待って…」

なずな「に～ちゃんは応援してるからな♪」

私「違う！私は、に～ちゃんが好きなんですっ！」

なずな「は？」

に～ちゃんの顔がみるみる赤くなっていく。
しまった…言ってしまった。

なずな「お、おみゃえ、にゃにいってんだりょ？」

私「本当なの…私、に～ちゃんが大好きなの…」

なずな「わ、分かった！！分かったか…ケホケホ」

私「だ、大丈夫…？はい、お茶」

なずな「ん…ありがと…じゃなくて！！」

私「な、なんですか？」

なずな「俺で、いいのか？」

私「えっ…」

もちろんとうなずけば、そっか、と笑って
頭をぽんっと撫でてくれるに～ちゃん。

なずな「俺も大好きだ♪」