私得な短編集[あんスタ]リクエスト募集中！！！ (ページ16)

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2月4日ページ16

夏目サイド
A「夏目くん、今日誕生日だよね」

夏目「ん、あぁ、そうだネ」

A「おめでとう夏目くん！ちゃーちゃちゃーちゃーちゃんちゃん～♪」

突然ハッピーバースデーのイントロを歌い始める子猫ちゃん。
皆見て来るし、やめてくれないかナ。

しかし、その様子が可愛らしいので、微笑ましく感じていた。

A「…ごめんね、プレゼント用意できてないの。
　もしよかったら一緒に買いに行かない？」

ご機嫌に歌いあげた子猫ちゃんが申し訳なさそうな顔をする

夏目「そんなの気にしないでヨ。別に欲しいものとか無いシ」

A「でも…」

夏目「そうだナ、じゃあ子猫ちゃんの未来を見せてヨ」

A「へ？そんなの、プレゼントじゃ…」

夏目「いいんだってバ。僕が見たいって言ってるんだかラ」

A「そりゃまあ、いくらでも見るといいけど…」

…とは言ったものの、緊張しちゃうナ。
勇気を出して言ってみたけどやっぱり僕はまだ怖いみたいだヨ。

A「…ごめん、やっぱそれはやめてほしいな」

夏目「そうなノ？」

内心ほっとしていた。

A「なんだか怖いの」

…そりゃそうだネ。
誰だって未来を知ってしまうのは怖いヨ。

夏目「…そっカ。実のところ、僕も怖かっタ」

A「夏目くんも？」

夏目「君の未来を見て、僕は決断しようとしていたんダ」

A「決断…って」

夏目「…君に、想いを伝えるカ」

僕は苦笑しながら言っタ。我ながら馬鹿みたいダ。

A「…えと、夏目くん？」

夏目「君の未来に僕がいるカ、確かめたかったんダ。
　僕はそんな手を使ってまで傷つきたくなかったわケ」

A「私も、同じこと考えてたよ」

子猫ちゃんと目が合ウ。この目は、とても澄んでいるナ。

A「私の未来に、夏目くんがいなかったら…って怖くなっちゃって」

夏目「…やっぱり未来は見なくて正解だったみたいダ」

もし未来で君と僕が離れ離れになったとしてモ…いいや、そんなことはなイ。
何も知らないままで、こうやって子猫ちゃんと夢を見ていたイ。

A「…お買い物、付き合ってくれる？」

目の前の彼女の笑顔が、僕の未来に永遠に輝き続けていればいいナ。

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口調もキャラも掴めない泣