163→またさらりと凄い事言われた気がする… ページ23
「……本当は、嫌やけど…でも、私も皆の力になりたい。…足手まといにはなりたくないんよ」
しゅん。と俯きながら一生懸命話す未来ちゃん
そうだよね…まだ中身は6歳だもの…甘えたいよね、司の傍にいたいよね…
隣にいるから撫でてあげたらぎゅっと抱き着かれたので優しく抱き締めてあげた
「未来ちゃん…そうよね、まだ小さいし、司ちゃんといたいよね…」
「未来、俺も一緒にいてあげたい…だけど、道中は長い、真冬だ…それに１から生活基盤を作らなくちゃいけない。何の危険があるか分からないんだ…未来には生活基盤が出来るまでは村で待っていて欲しい」
「……何もずっとじゃねぇ、今司が言った通り、生活基盤が向こうで出来りゃ、会いに行けば良い。コッチは爆速で車作って数日ショートカットで数時間で向かえる」
「後は、向こうに行くメンバーの事だけど…」
「誰が行くんだ？」
「あ"ーそれだがな、まず司、んで裁縫要員に杠、体力担当で大樹、ニッキー、それから記者として南は必須だ。後は司が選んだ奴数人で良いと思ってる」
「うん、それなら今ここにいる残りのメンバーかな」
「……まさかとは思いましたが、私もなんですね。彼女の知る物語で、私は司クンを殺そうとしたのでしょう？」
「そうだね、だけど今俺たちが生きているこの世界は、Aの知る物語ではないよ。俺が氷月を必要だと思うから指名しているんだ、うん。もし、俺が氷月に刺されてコールドスリープする状態になる事が必然のイベントとしてアースの中にあるのなら、話は別だけど」
ちょ、司ってばさらりと怖い事言わないで？！私なんの為に頑張ってたのか分からなくなるから止めて？！
って心のツッコミは置いといて静かにアースは話し出した…
【本来は、この物語のキーになる一大イベントだから、無くす訳にはいかないけど、この間話したAの強い願い、そっちの方が今この世界に与える影響としては強いから、ボクはそうさせるつもりは無いよ】
「A、君の願いは、世界の流れすら変えるんだね…」
『まさかこんなに影響与えると思わなかったけど、だけどね…私、後悔はしてないよ。誰も傷付いて欲しくない、仲間同士で殺したり殺されたり、そんな事して欲しく無かったから。それにね…そんな事しなくたって、千空なら…皆なら、この先もずっと進んで行けるって、私は信じてるんだ』
「ククク、ご期待には添えねぇとな。ちゃあんと謎といて、アースの本体も見つけてやるから安心しろ」
164→皆を信じてるから→←162→改めて今までとこの後の事を確認してみよう
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作者名：美玖 | 作成日時：2023年8月22日 8時
