絡まる糸のように ページ7
そろそろ行くから車乗ってて
と言われるまで
何でこんな普通の顔なんだろう。
パッチリ二重のまつ毛くるん
ふわふわ栗毛で声もかわいいとかチートだろ。
なんて隣のクラスのあの子の事を考えていた。
あの子がもしマイキーに告白したら
何て返事するんだろう？
わたしが男だったらそりゃもう考える事なく
はい喜んでと返事をするだろう。
強敵だ。
いや、敵認定すらしてもらえないだろう。
素材が違いすぎる。
やっぱり神様は意地悪だ。
この土砂降りの雨のせいで
更にモヤモヤとしてくる気持ちを抑えながら
車に乗り込む。
助手席でしばらく外を眺めていると
この雨の中はしゃぎながら登校する小学生
腕時計を気にしながら急ぐサラリーマン
お喋りしながら歩く同じ学校の子
よくこんな天気の日に歩けるなと関心する。
車って本当に便利だな
わたしも早く免許取りたいな
なんて考えていた。
いつもの通学路は車で走るとあっという間で
ぼんやりしていると校門の少し手前で停車する。
いってらっしゃい
と送り出してくれるママにありがとうと言って
パタン、と車から降りる。
直後、前からAおはよー！と
クラスメイトがびちゃびちゃと走りながら
声をかけてきてくれる。
凄い雨だねー
朝からヤバいよねー
なんて言いながら玄関へと向かう。
「珍しいね。髪の毛結んでくるの！」
似合う似合うかわいいよー
と褒められて、ちょっと嬉しくなった。
さっき見た占いでさぁ…
なんて立ち話をしてた時
『おい、A』
と後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
ドキッとするのがわかる。
何？と後を振り向くと
『邪魔。』
とだけ言って歩いて行く。
感じ悪。
おはようくらい言えないんか？
「佐野君ってちょっと怖いよね」
という友達の声を無視して
「うるせーばーか！」
と怒鳴ってやった。
背中を向けてスタスタと歩く
ちょっと楽しそうにニヤリと笑う顔は
わたしの角度からは見る事はできなかった。
笑いを堪えるように
何かを隠すように下向きで歩く彼に
熱っぽい視線を向ける彼女は
複雑な表情でそっと階段に隠れた。
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ミリカ(プロフ) - ゴリラの娘ですさん» うわー🥺嬉しいです！ありがとうございます♡もうすぐ終わる予定なので、楽しみにお待ちくだされ😭🙏 (2021年10月24日 22時) (
レス) id: 74af4c8036 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - ゑ、めっちゃ好きです。更新頑張ってください(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ。 (2021年10月24日 21時) (レス) @page16 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミリカ | 作成日時：2021年10月22日 16時
